2019年5月19日 (日)

おはようございます。5月も下旬に突入です。元号令和に変わったお祝いムードも一巡したように思います。個人的にはあまり実感はなく、新元号を書く場面も出てきていません。5月も下旬に入り、そろそろ梅雨入りの季節となってきます。九州では大雨(特に屋久島)では被害が出ているようですので、お見舞い申し上げます。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) ~ High(上)
ドル/円 109.2 ~ 111.3
ユーロ/円 120.7 ~ 123.8
ポンド/円 137.3 ~ 142.4
豪ドル/円 74.2 ~ 76.8
NZドル/円 70.6 ~ 73.7
南アランド/円 7.45 ~ 7.9
中国人民元/円 15 ~ 16.25
香港ドル/円 13.85 ~ 14.15
ユーロ/ドル 1.106 ~ 1.126
ポンド/ドル 1.256 ~ 1.293
豪ドル/米ドル 0.67 ~ 0.703
NZドル/米ドル 0.638 ~ 0.66

【今週の見通し】
先週は米国が中国製品3250億ドル相当に対して制裁関税を25%に引き上げる手続きを開始したとの報道が嫌気されて2週連続で円がギャップアップしてのスタートとなりました。その後も中国が600億ドル相当の米国製品の関税を最高25%に引き上げる報復措置を発表、ドル/円は109.02円まで一時下落しましたが、108円台では本邦勢のまとまったドル買いオーダーがあるとの観測に109円がサポートとなると週後半には安値を切り上げました。また、トランプ米大統領は18日に判断を下すとしていた米の輸入自動車の関税引き上げを最大180日見送ることを発表、リスク回避の巻き戻しからドル円は110円を回復しました。ポンドはメイ英首相の退陣を迫る圧力が強まったほか、政府と野党労働党の話し合いでは、関税同盟などを巡り、意見の隔たりが埋まらなかったことでポンドは値幅を伴って下落、豪ドルも米中通商協議への不透明感で、世界景気の減速懸念と豪準備銀行(RBA)の利下げ観測が燻り週を通しての下落となりました。

先週発表された米の経済指標は強弱区々となったものの、引き続き雇用関連が好調だったこと、週末に発表されたミシガン大消費者態度指数が強い上昇を示して100を超えていました。トランプ米大統領は自動車関税の上乗せを180日間延期することを発表、日本が警戒していた輸出台数の要求も見送られたことで足許でのリスク回避の動きはひとまず収まる可能性がありそうです。王毅・中国外相は中国の通信機器大手ファーウェイへの締め付けに対して「断固反対する」とポンペイオ米国務長官との電話会談で伝えたとの報道があり、米中通商協議は6月の大阪で開催されるG20サミット前後まで、新たな進展は出てこない可能性があります。また、今週は米では住宅販売件数の発表が中心であり、耐久財受注もあるものの、市場の方向性を付ける材料は乏しいです。23-26日の欧州議会選挙も材料となる可能性はあるものの、反EUの勢力の議席獲得数はせいぜい3分の1程度にとどまることが予想されるため、ユーロ売りの材料とされることは予想されるものの、ユーロを一段と押し下げるまでにはいかないと思います。

【通貨ペア週間騰落率】 ratio※図をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

【ドル】
米国が3250億ドル相当の輸入品の関税引き上げの準備を開始(公聴会などを経るため実施は早くても6月下旬が目されている)、ファーウェイの事実上の締め出しなど、中国に対して圧力を強めています。これに対して中国は外務省を中心に、「貿易戦争に勝者はいない」などのコメントを繰り返しているほか、王毅・中国外相はポンペイオ米国務長官に抗議、水面下では米中の協議は続いているとみられますが、具体的な協議日程は示されていません。ただ、米中通商協議でのネガティブ材料はほぼテーブルに出されたと思われますので、市場心理は改善に向かうのではないかと思います。他方では中東の地政学的リスクが今後、クローズアップされてくるかが焦点となりそうです。米とイラン、イランとサウジアラビアなどの偶発的な衝突の可能性があり、BitCoinなどは上昇していますので一部ではリスク回避の動きが出ているとも言えますが、市場はまだ織り込んでいないため、何かあれば一時的な円高のリスクはありそうです。何もなければ欧州通貨やオセアニア通貨が弱いことが予想されるため、相対的にドルはしっかりすると思います。

週足/一目/遅行線が雲、回帰トレンド-1σ付近がサポートとなり110円をわずかに回復しました。日足/一目/雲の下を推移していること、雲が切り上がっていくことで、戻りは雲(110.90-111.20円)がレジスタンスとなりそうです。

【ユーロ】
ドイツZEWは市場のプラス予想に反してマイナスに沈みましたが、1-3月期GDP速報値は前期比+0.4%10-12月期の同0.0%からは加速しています。しかしながら、米中通商協議に端を発したリスク回避の動きに、欧州経済への懸念は継続、ユーロは値幅は伴なわないものの、軟調推移となりました。今週は23-26日に予定されている欧州議会選挙が①欧州議会の意思決定に影響を与えるか、②加盟国の政権の信任投票の面で注目されそうですが、経済指標では製造業PMIとサービス部門PMIがドイツやユーロ圏で発表されるために景況感の悪化が示されるとユーロの下落が継続する可能性が高いとみられます。欧州議会選挙では反EU、反エリートを掲げるグループが躍進する可能性が高いものの、3分の1に届かない場合には市場心理が好転してユーロが買い戻されることを予想します。
ユーロドルは55日移動平均線(1.1244ドル)がレジスタンスとして機能、戻りを押さえています。4/26安値(1.1109ドル)から回帰トレンド-2σ(1.10892ドル)が足許でのサポートですが、日足/一目/遅行線がロウソク足でレジストされたためにサポートを下抜けする可能性があります。
ユーロ円は5/15に122.07円まで下値を更新しました。戻りも鈍く21日移動平均線(124.08円)がレジスタンスと思われます。回帰トレンド-2σ(121.37円)付近がサポートみあれますが、これを下抜けると121円割れもあり得ます。

【ポンド】
英の最大野党・労働党のコービン党首は政府との交渉で「溝が埋まらなかった」として協議を打ち切る意向を示しました。メイ英首相は離脱が成し遂げられたときに辞任をすると「退路」を断って交渉に臨みましたが、逆に合意内容の保証の懸念につながったもののようです。政府は欧州議会選挙後の6月にEU離脱の協定案を議会に再提出する意向ですが、議会が承認する可能性は絶望的で、欧州議会選挙の結果次第では、メイ英首相への辞任圧力はさらに高まり、2回目の国民投票実施や総選挙の可能性も燻ります。迷走を続ける英議会に対して、10月31日の離脱期限が到来する可能性があるため、足許ではポンドの一段の下落となることも考えられます。今週は消費者物価指数などの発表予定されていて、ポンド安からの物価上昇となれば、英の利上げ観測が出てくる可能性があります。短期的に売り込まれていることから、多少の戻りに繋がるかもしれません。

ポンドドルは2/14安値(1.2771ドル)を下抜けてして安値を1.2715ドルまで行進しました。回帰トレンド-2σ(1.2834ドル)からも下に放れていることで、下げ渋り~戻りに繋がる可能性があります。ストキャスティクス(スロー)も2付近とかなり売り込まれている感があります。ただ、戻りは回帰トレンドから日足/一目/転換線(1.2923ドル)付近に留まるのではないでしょうか。
ポンド円は日足/一目/遅行線が雲の下に抜け出ています。強い下落トレンドにあると思われ、回帰トレンド-2σ(140.66円)も下抜けて139.52円まで安値を更新しています。一時的には138円台までの下落があれば、短期的な売られすぎ感からの小幅な戻りとなるかもしれません。

【豪ドル】
豪準備銀行(RBA)は政策判断の一つとしていた失業率は市場予想を上回る5.2%に悪化していましたが、労働参加率が上昇したことで、見かけほどは悪化していないことが示され、新規雇用者数が2.84万人の増加と強い内容を示しました。来月の利下げ期待は少し後退したようですが、米中通商協議の不透明感や中国の景気悪化(関税引き上げやファーウェイへの米の締め付けなど)が懸念されて、豪ドルは続落となっています。他方で18日に実施された総選挙では、辛くも与党の保守連合(自由党・国民党)が僅差で勝利(モリソン首相は勝利宣言)したことで、減税などへの政策が期待されます。ただ、ガーディアンの速報では保守連合(自由党62議席、国民党10議席)に対する労働党が63議席を獲得(朝9時時点)しており、保守連合が第1党を確保するものの、定数151の過半数76議席を確保できない可能性もあります。モリソン政権が継続するため、足許では豪ドルが買い戻されると予想しています。ただ、米中通商協議や利下げの可能性に焦点があたることになり、戻りは陰られ軟調な傾向が続くものとみています。

豪ドル米ドルは0.6862ドルまで安値を更新しました。回帰トレンド-2σ(0.6881ドル)を下抜け、ストキャスティクス(スロー)も5以下まで低下しています。短期的に売られすぎとみられ、小幅な戻りが予想されますが、日足/一目/転換線(0.6954ドル)付近で押さえられるのではないでしょうか。また、強い下落トレンドとなっているため、0.67ドル台までの下落の可能性もあります。
豪ドル円は75.32円まで安値を更新しました。回帰トレンド-2σ(74.79円)ではまだサポートされているようですが、日足/一目/遅行線が雲を下抜けすると、下方向の圧が強くなり、75円割れを試す展開が予想されます。短期的には売られすぎの水準のため、戻りもありそうですが、日足/一目/転換線(76.67円)付近がレジスタンスとなるのではないでしょうか。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

【日、週、月、年データ】 range※表をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

■重要イベント event※表をクリックすると拡大します。

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2019年5月12日 (日)

おはようございます。個人的なことで恐縮ですが、上からサングラスが装着できる眼鏡を新調しました。これでジョギング中も紫外線から少しは目を守れそうです。さて、明日はストックボイスへ出演します。米中通商協議の話氏をメインに行う予定ですが、豪の下院総選挙や欧州議会選挙にも触れなければならないと考えています。豪は波乱なし、欧州は不透明ですね。選挙が終わった南アはアフリカ民族会議(ANC)が過半数を確保して政権維持を決めましたが、得票数は60%を割り込み、こちらも既存政党放れの傾向となっているようです。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) ~ High(上)
ドル/円 108.4 ~ 110.9
ユーロ/円 121.6 ~ 124.1
ポンド/円 140.8 ~ 144.8
豪ドル/円 74.8 ~ 78.1
NZドル/円 71 ~ 73.8
南アランド/円 7.55 ~ 7.9
中国人民元/円 15.6 ~ 16.35
香港ドル/円 13.75 ~ 14.1
ユーロ/ドル 1.112 ~ 1.134
ポンド/ドル 1.289 ~ 1.315
豪ドル/米ドル 0.691 ~ 0.705
NZドル/米ドル 0.651 ~ 0.669

【今週の見通し】
先週は5日にトランプ米大統領が米中通商協議の進捗に対して不満を表明、2000億ドル相当の中国製品の制裁関税の25%への引き上げを示したことで、本邦大型連休の最終日の週明けはリスク回避の動きで、ドル円、クロス円はギャップダウンでのスタートとなり、その後も円高地合いが継続しました。9-10日の米中協議では合意に至ることはできず、制裁関税が引き上げられて、中国は遺憾の意と、報復を表明したものの、協議は継続する意向が示されたことで、ショートカバーから下げ幅を縮小しました。豪ドルは市場参加者の一部が豪準備銀行(RBA)の利下げを期待していたものの、RBAは利下げを見送り、声明は雇用関連指標が政策判断の一つと示したものの、全体のトーンは中立に近かったことで、発表後は買い戻される場面がありましたが、NZ準備銀行(RBNZ)が0.25%の利下げを行ったこともあり戻りも限られました。ポンドは、政府と労働党の協議での進展がみられず、合意なき離脱の可能性が高まったとして、ポンドが売られる局面がありました。

米中通商協議は中国へ甘いとの米国世論にトランプ米大統領が敏感の反応した様です。米政府は10日に2000億ドル相当の中国製品の25%へ制裁関税引き上げを実施、3250億ドル相当の関税引き上げの手続きを開始しましたが、トランプ米大統領が協議を続けると発言したことから、最悪の状態は免れたと、週末にはリスク回避の巻き戻しとなりました。ただ、米中通商協議の開催についてはムニューシン米財務長官は「現時点では中国との貿易協議の予定はない」と日程が未定であることを発言していますので、中国商務省が示した対抗措置(報復)の内容や制裁関税で中国の景気悪化が懸念されるため、中国の経済対策などにも注目が集まることになりそうです。その他、今週は米小売売上高とミシガン大消費者態度指数、ドイツ1-3月期GDP速報値とZEW景況感調査、中国鉱工業生産と小売売上高、豪雇用関連指標が発表されますので、米中通商交渉で新たな報道がなければ、経済指標の市場の関心がシフトしていくことになるでしょう。

【通貨ペア週間騰落率】 ratio※図をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

【ドル】
先週は久しぶりにトランプ米大統領の発言に踊らされた週となりました。アジア市場明け前の米中通商協議への不満と制裁関税引き上げの表明、週後半には習近平・中国国家主席からの書簡に好意的な反応を示し、週末には協議継続を発表するなど、交渉で優位に進めたいとする戦術に市場が振り回されました。通商協議では米中双方が交渉継続を発言しており、対立を強める方向に進まないことへの安心感で週の終わりを迎えたことから、2週連続でのギャップダウンでのオープンは回避されそうです。ただ、通商協議においては、中国の対抗措置と米側の反応が次の市場にリスクとして捉えられていると思います。ただ、動きがなければ米の経済指標に関心がシフト、中でも15日の小売売上高とNY連銀製造業景気指数、17日の米景気先行指標総合指数、米ミシガン大消費者態度指数が注目されることになりそうです。米の経済指標は強弱ミックスながら景況感が弱く、実体経済はしっかり気味です。景況感の悪化が示されると、個人消費への影響が懸念されることになるため、米利下げ観測の浮上とともにドルの下押し圧力が出てくる可能性があります。その一方で、109円ミドル付近の水準では本邦投資家などのドル買い意欲も見られているようですので、引き続きこの付近で下げ渋れば110円台から111円だに戻すことも考えられます。

週足/一目/雲(109.57円)を一下抜けしたものの、雲下限ではサポートされています。この付近での下げ渋ると112.50円の間でのレンジ、21週移動平均線(110.55円)でレジストされ、雲を下抜けと下落トレンドに入ると思います。この場合は1.3安値(105.27円)と4/28高値(112.38円)のフィボナッチ61.8%(108.00円)付近までの押しがあるかもしれません。

【ユーロ】
7日に欧州委員会が公表した春季経済報告ではユーロ圏、ドイツ、イタリアなどが下方修正されユーロは一時下落しましたが、米中通商協議が不透明となる中で、相対的にドルに対してユーロは上昇、円に対しては下落となりました。今週は欧州の景気減速懸念がテールではリスクとなっていますので、今後の米中通商協議での長期化や3250億ドル相当の中国製品への関税引き上げなどで中国経済が打撃を受ける可能性が高まるとユーロも下落の影響は免れないことが予想されます。また、欧州議会選挙が近づいていることで、EUに懐疑的な政策グループが支持を伸ばして3分の1以上の議席を核とすることになれば承認事項などが滞る可能性も出てくるため、不安要因からユーロの積極的な買いは手控えられる可能性が高いと思います。今週はドイツ1-3月期GDP速報値が発表されるほか、ドイツとユーロ圏のZEW景況感調査が注目されそうです。米中が協議継続を表明していることで、リスク回避傾向はいったん収まり、ユーロドルの上昇継続、ユーロ円が戻すことも考えられますが、戻りの値幅は出ないと思われます。
ユーロドルは21日移動平均線(1.1215ドル)を上抜けてきました。4/26安値(1.1109ドル)から下値を切り上げてきており、55日移動平均線(1.1280ドル)から日足/一目/雲下限(1.1282ドル)付近のレジスタンスを試す位置まで来ています。これらを上抜けできれば、下落のトレンドチャネル上限(=雲上限、回帰トレンド+2σ)の1.1340ドル付近までも戻りがあるかもしません。
ユーロ円は5/9に122.48円まで下落し、3/26安値(123.65円)を更新しました。下落トレンド継続中ですが、回帰トレンド-1σ(122.88円)付近ではサポートされているため、日足/一目/雲下限(125.07円)付近までの戻りの可能性がありそうです。他方で、122.48円の安値を下抜けると回帰トレンド-2σ(121.60円)付近まで下を試すことになりそうです。

【ポンド】
週末に発表された1-3月期GDP速報値は前期比+0.5%と前回から加速を示し、商品貿易収支の赤字額は減少、鉱工業生産および製造業生産は強い伸びを示しました。これを受けてポンドは戻す場面も見られましたが、週を通してみるとEU離脱に関して政府と労働党の協議に進展がみられず、合意なき離脱へのリスクを回避する動きでポンドは下落しています。英が欧州議会選挙への正式な参加を決めたことで、EU離脱、または、EU残留を掲げる政党の活動が活発することが予想されるため、選挙結果を見極めたいとの思惑が強くなる可能性がある一方で、統一地方選挙で議席を減らした保守党(メイ首相)と労働党は協議への慎重となることが予想され、議会の迷走状態は続くことになりそうです。そのため、14日発表の雇用関連指標以外では材料不足となりそうなことで、市場のリスク心理によって上下する展開となるのではないでしょうか。

ポンドドルは日足/一目/雲を下抜けたため雲がレジスタンスとなったようで、足許では下落継続の可能性が高そうです。ただ、遅行線が雲の中を推移していることで、4/25安値1.2857ドル付近ではサポートされ、雲(1.3072-1.3143ドル)付近との間のレンジになるのではないでしょうか。
ポンド円は3/11安値(143.71円)、3/29安値(143.75円)を142.21円まで行進しました。日足/一目/雲を下抜け、雲から下放たれたことで2/15安値(140.99円)付近のサポートを試す動きを予想します。他方で戻りとなったとしても、日足/一目/雲(144.91-145.86円)まで届くかどうかでしょうか。

【豪ドル】
豪準備銀行(RBA)は市場の半数近い利下げ予想に反し、現行の1.50%の政策金利を維持しましたが。声明では「理事会は今回の会合で政策スタンスを変更しないことが適切と判断」「経済には依然として余裕があり、インフレを目標と一致させるためには労働市場のさらなる改善が必要と認識」など中立色を出しましたが、「理事会は今後の会合で労働市場の進展に細心の注意を払っていく」、RBA四半期金融報告でも「RBAは今後数会合で労働市場を注視する」と雇用関連に政策の軸をシフトさせた感があり、16日(木)の雇用関連指標が来月の金融政策を占ううえで注目されることになりました(今後も同様)。隣国のNZ準備銀行(RBNZ)が0.25%の利下げを実施していること、米中通商協議では米が中国製品200億ドル相当の関税を25%に引き上げたことに加え、3250億ドル相当の製品への関税引き上げに着手したことなど、資源輸出を主とした豪経済にとってはマイナス要因となります。また、次週18日には豪の議会下院の総選挙が実施され、与党連合(自由党、国民党)から労働党への6年ぶりの政権交代が予想されてます。政権交代についてはサプライズはなく、選挙の争点は減税と環境問題にあるため、豪経済のした支えという面ではサポートされるのではないでしょうか。

豪ドル米ドルは0.6961ドルまで安値を更新(5/6)しましたが、この水準では下げ渋りとなっています。足許のレジスタンスとなる日足/一目/基準線(0.7014ドル)を上抜けることができれば21日移動平均線(0.7064ドル)付近から雲下限(0.7091ドル)付近の戻りに繋がると思います。逆に0.6950ドルを下抜けてしまうと、回帰トレンド-2σ(0.6909ドル)付近までの下落となると思います。
豪ドル円は3/25安値(77.54円)を下抜けして76.34円(5/9)まで安値を更新しました。この水準は回帰トレンド-1σ(76.55円)付近でサポートされたとみています。日足/一目/雲の厚みのない期間を通過中であり、転換の可能性もありますし、逆に下に加速することもあり得ます。下方向の場合は1/3安値(70.95円)と4/17高値(80.70円)のフィボナッチ61.8%の74.67円か補助となるフィボナッチ76.4%の73.24円付近までの下落がありそうです。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

【日、週、月、年データ】 range※表をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

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2019年5月 5日 (日)

おはようございます。本日は子供の日ですね。写真は畑のわきに咲いていたのでアヤメだと思います。菖蒲(勝負?)湯に入って勝ち運を呼び込みたいです。 アヤメ

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) ~ High(上)
ドル/円 109.7 ~ 112.4
ユーロ/円 123.1 ~ 125.9
ポンド/円 143.6 ~ 148
豪ドル/円 76.7 ~ 80.7
NZドル/円 72.1 ~ 75.2
南アランド/円 7.5 ~ 7.85
中国人民元/円 16.35 ~ 16.65
香港ドル/円 14 ~ 14.3
ユーロ/ドル 1.097 ~ 1.129
ポンド/ドル 1.284 ~ 1.337
豪ドル/米ドル 0.689 ~ 0.718
NZドル/米ドル 0.651 ~ 0.674

【今週の見通し】
先週は本邦が大型連休入りし、フラッシュクラッシュ(瞬間急落)が懸念される中、米アップルの企業決算では減収・減益が示されましたが、最悪期を脱したとの見通しに懸念が後退、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、銀行の超過準備に対する付利金利(IOER)を2.4%から2.35%に引き下げましたが、「労働市場は依然として堅調で、経済活動は堅調な伸びを示している」など米経済がしっかりしているとの認識を示し、パウエル米FRB議長は「超過準備預金金利は小幅な技術的調整。政策シフトではない」「金利はいずれの方向にも動かす強い論拠が見られない」と発言、市場参加者は米FRBの年内利下げの可能性が後退したと、ドル買いになりましたが、週末の強い米雇用統計にもかかわらず、賃金の伸びが鈍化していることや米ISM景況感が悪化していたことなどで週を通してみると、ドルは円に対して下落しました。ポンドはメイ英首相が労働党露の協議で関税同盟で譲歩をにおわせる発言をしたことや週末のロンドンフィキシングに絡むポンド買いのフローなどから主要通貨で上昇しました。豪ドルやNZドルは原油価格の下落などに加え、中国製造業PMIなどが悪化していたことで売りが継続しました。

今週は本邦勢が火曜日から戻ってきます。中国も連休明けとなりますが、欧米での主要な経済指標の発表が先週にほぼ終わっていることで三極通貨(ドル、ユーロ、円)の動意が出るかは微妙なところで、準備銀行(RBA)の理事会がある豪ドルや、統一地方選挙で2大政党が議席を減らしたことで政局の混乱などから相場が動いてくる可能性があります。他方で、週末に北朝鮮が金正恩・朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと「大口径の長距離放射砲と戦術誘導兵器」の発射訓練を行いましたが、トランプ米大統領は「キム委員長は私との約束を破りたいとは思っていない」とツイッターで発言、北朝鮮の出方を見守る方針を示したことで、朝鮮半島の地政学的リスクからの円が動く可能性はほとんどないとみられます。

【通貨ペア週間騰落率】 ratio※図をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

【ドル】
米雇用統計(下表参照)では、非農業部門雇用者数が26.3万人増、失業率は3.58%への改善と強い内容を示したことでドル買いとなりましたが、労働参加率は62.8%へ低下(2か月連続)、平均時給は前月比+0.2%、前年比+3.2%と市場予想に届かなかったことで、ドルは上げ幅を失い、更にISM非製造業景況指数が悪化していたことで、111円ちょうど付近へと下落、豪ドルやNZドルが下落していることで、クロス円の軟調地合いも、ドルの上値を重くしています。

■米雇用統計(単位:千人、%)

項目 2月 3月 4月
雇用者数増減 +56 +189 +263
雇用者数 150,643 150,832 151,095
財生産 21,022 21,043 21,077
民間サービス 107,111 107,269 107,471
政府 22,510 22,520 22,547
失業率 3.82% 3.81% 3.58%
労働参加率 63.2% 63.0% 62.8%
広義の失業率 7.3% 7.3% 7.3%
27週以上の失業割合 20.4% 21.1% 21.1%

source:U.S. Bureau of Labor Statistics

今週は米国では、週後半に米貿易収支、週末に米消費者物価指数の発表が予定されていますが、週前半は本邦勢の市場参加者が少ないことや手掛かりとなる材料に乏しいことで、111円を割り込む水準が出現すればドルが拾われ、111円台後半から112円付近ではドルが売られるという狭いレンジの動きを予想しています。他方で8日にワシントンで開催される米中通商協議で合意に至る進捗が見られれば、ドル買いになる可能性があります。

21日移動平均線がレジスタンスとなり、ドル上値を切り下げる展開となっています。日足/一目/雲の厚みがなくなってきていることで、厚みのない雲(110.31-110.79円)を下抜けし、3/25安値(109.69円)付近まで下落する可能性があります。一方で、雲がサポートとなった場合委は4/24高値(112.38円)付近が意識されることになると思います。

【ユーロ】
週前半はドイツの始業者数の改善や消費者物価指数(CPI)の上昇などから堅調地合いとなりましたが、ドイツの製造業PMIが下方修正されたことなどで調整となり、週末にはユーロ圏消費者物価指数(HICP)の上昇、米ISM非製造業景況指数の悪化から、ユーロ買いとなりました。今週はサービス部門PMI改定値、ドイツの製造業や鉱工業生産などの経済指標が手掛かりとみられますが、ユーロ圏の景気悪化懸念を後退させるような経済指標が示されないと、多少の戻りはあるとしても、下落トレンドは継続する可能性が高いと思われます。今月の23-26日には欧州議会選挙を控えており、スペインの総選挙ではEUに懐疑的な極右の政党が大幅な議席を獲得するなど、政治的なリスクも高まってきているため、腰の入ったユーロ買いが出てくるのはまだ先になるのではないでしょうか。
ユーロドルは回帰トレンド-2σ(1.1114ドル)手前でサポートされましたが、55日移動平均線(1.1272ドル)手前ではレジストされています。しばらくはこのレンジで推移するとみていますが、日足/一目/雲や基準線が切り下がり(足許では水平)となっていますので、トレンド的には下方向を向いていると思います。心理的な節目の1.11ドルを割れた場合には1.10ドルをも割り込む可能性が高いと思います。
ユーロ円は日足/一目/雲や転換線がレジスタンスとなっています。雲の厚みがないものの、4/26安値(124.09円)を下に抜けると、遅行線が雲を下抜けする可能性もあり、3/28安値(123.65円)が視野に入ってきそうです。

【ポンド】
英の購買担当者景気指数(PMI)は製造業と建設業がわずかな改善、サービス部門がわずかな悪化となりました。英中銀(BoE)の金融政策は全員一致で現状の政策金利(0.75%)と資産購入プログラム(3750億ポンド)を維持しましたが、議事要旨では「インフレを保つために1回以上の利上げが必要な兆候」との見解を示しました。ただ、インフレレポートでは物価見通しが下方修正されていたことで、戻りは押されてました。ただ、週後半にはメイ英首相が労働党の関税同盟案に譲歩する考えを示し、EUとの離脱協定の批准に向けてポジティブな見方が出たこと、週末にはフローによるポンドが出たことで主要通貨ではポンドが最も上昇しています。今週は、英統一地方選挙で保守党が1334議席を失う大敗、労働党も82議席を失いました。他方でEU残留を支持する自由民主党が703議席増、緑の党も194議席増やすなど、英脱をできない与党保守党に対する批判が集中した形です。保守党では、欧州議会選挙や今後行われるであろう総選挙でも議席を大幅に減らす可能性があり、メイ首相(党首)への批判が高まっています。一同は党則の改正に失敗していますが、メイ首相の退陣要求や信任投票を求める党の所属議員の声も大きくなることが予想され、週明けから政治混乱となると、EUからの離脱はますます不透明となり、戻り基調にあるポンドが反落する可能性があります。今週は週末に1-3月期GDP速報値、貿易統計、鉱工業生産などの注目度の高い経済指標の発表がありますので、それまでは、閣僚や保守党の要人発言に注意の週となりそうです。

ポンドドルは日足/一目/雲を一気に上抜けてきています。遅行線もロウソク足を上に抜けており、強い上昇圧力があるように見えます。このまま雲の上に定着すれば、3/13高値(1.3374ドル)付近までの上昇が見込めそうです。他方で、雲の厚みがなくなるため、加速ではなく、反転して場合には雲下限(1.3072ドル)を下抜ける可能性もあります。この場合は4/25安値(1.2857ドル)が試されることになるのではないでしょうか。
ポンド円は3/11安値(143.71円)とほぼ面を合わせる143.75円でサポート、日足/一目/雲上限(146.08円)を回復して、雲の上に抜け出ています。このまま雲の上に定着できれば3/14高値(148.83円)が視野に入りますが、雲の厚みがなくなってくることで、雲付近でレジストされた場合には143円台後半までの下落の可能性が出てきそうです。

【豪ドル】
週前半の中国製造業PMI(50.1)、同Caixin製造業PMI(50.2)の悪化を受けて、中国経済への懸念がでたこと、原油価格が下落したことなどを受けて豪ドルは軟調推移となりました。今週は7日(火)に小売売上高や貿易収支の発表がありますが、豪準備銀行(RBA)理事会が注目されることになります。先に発表された豪1-3月の消費者物価指数が低下していたことで、一部の市場参加者は利下げを予測しています。RBAが①利下げの実施、②利下げの示唆(声明など)を行った場合には、市場の織り込み度合いにもよりますが豪ドルは下落、③現行の中立維持(声明がややハト派)の場合には豪ドルは反発するのではないでしょうか。他方で、中国サービス部門PMIの悪化が示されたり、お隣のNZ準備銀行(RBNZ)が利下げを行った場合には、RBAが利下げを見送ったと仮定して、6月理事会での利下げ確率が高まるともいますので、こちらも豪ドル売りに繋がると思います。

豪ドル米ドルは0.70ドルを一時下抜けしましたが、週末には0.70ドル台を回復してクローズしています。回帰トレンド-1σ(0.6991ドル)でサポートされた形ですが、再度0.70ドルを割り込んだ場合には回帰トレンド-2σ(0.6926ドル)付近までの下落の可能性が出てきます。日足/一目/遅行線が雲下限(0.7021ドル)付近でレジストされた場合にはその可能性が高くなります。戻りは転換線(0.7058ドル)付近から雲(0.7104-0.7147ドル)付近がレジスタンスとなるのではないでしょうか。
豪ドル円は3/25安値(77.54円)に迫る77.81円まで下落、厚みのない日足/一目/雲(78.53-78.63円)円がレジスタンスとなっています。このまま下げが加速する可能性があり、その場合には下記トレンド-1σ(76.63円)付近がターゲットと思われます。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

【日、週、月、年データ】 range※表をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

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2019年4月28日 (日)

おはようございます。連休初日の昨日は関東地方はかなり肌寒かったですね。前の日に降った雨のせいか、ジョギング時に立ち寄る稲荷神社でカタツムリをみました。いつ見たか思い出せないくらい久しぶりのカタツムリでした。 maimai

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) ~ High(上)
ドル/円 110.8 ~ 113.6
ユーロ/円 122.6 ~ 126.7
ポンド/円 142.1 ~ 147.2
豪ドル/円 77 ~ 81
NZドル/円 72.5 ~ 75.9
南アランド/円 7.5 ~ 8.05
中国人民元/円 16.35 ~ 16.75
香港ドル/円 14.05 ~ 14.45
ユーロ/ドル 1.098 ~ 1.129
ポンド/ドル 1.264 ~ 1.311
豪ドル/米ドル 0.688 ~ 0.72
NZドル/米ドル 0.651 ~ 0.68

【今週の見通し】
イースター休暇明けは材料不足も伴い動意に乏しい幕開けとなりましたが、豪1-3月期消費者物価指数(CPI)が豪準備銀行(RBA)が最後の利下げを行った水準と同等の水準へと低下していたことから利下げ観測が急速に高まり豪ドルが下落、ドイツifo景況感指数の下振れなどでユーロ圏の景気悪化懸念が高まりユーロが下落したことなどから相対的に円とドルが買われて週を通してみると主要通貨の中では円とドルが強含みとなりました(下図参照)。

今週は本邦がまるまる連休(5営業日)となるため、個人投資家を含む市場参加者が減少することが予想されるため、円高への耐性が低下すると予想されますが、1月3日の朝に発生したフラッシュクラッシュ(瞬間急落)のような急変の可能性は今のところ低いとみています。その一方で、本日のスペイン総選挙を皮切りに、米連邦公開市場委員会(FOMC)、英中銀(BoE)金融政策員会の金融政策、米ISM景況指数、米雇用統計などの経済指標も多数発表されます。材料が多いことに加え、オセアニア通貨や欧州通貨には下落バイアスがかかっているため、クロス円やドルストレートではボラティリティが高まるかもしれません。

【通貨ペア週間騰落率】 ratio※図をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

【ドル】
米1-3月期実質GDP速報値は前期比年率+3.2%となり、市場予想の同+2.0%を大幅に上回りました。これを受けてドル円は112.03円を付けたものの、111円台に押し戻されて週の終わりを迎えました。本邦勢のドルロングのポジション調整が112円台では出た可能性があり、年初来高値を一時更新したものの、112円台の上値の重さが確認された感があります。他方では、本邦勢の上昇時でのドル売りも限られそうで、指標次第によってはドルの上昇という可能性も高いと思われます。特に米実質GDPが強い内容となったことから、30-1日の米公開市場委員会(FOMC)では強い雇用とともにFRBのハト派的姿勢が小幅ながら修正される可能性もありますし、パウエル米FRB議長の記者会見は米株価へ影響を与えると思われ、警戒を要します。他方で、米シカゴ購買部協会景気指数や米製造業ISMなどの景況感は楽観的となりそうで、こちらはドルを下支えするとみています。ただ、豪ドルやユーロなど他の通貨からのリスク回避の動きの可能性があり、円が志向された場合(円高)への耐性は低下していると考えられるため、111円を割り込む場面も予想されます。

週前半には年初来高値を112.38円まで行進しましたが、上方向へのトレンド形成に繋がらず、21日移動平均線(111.62円)付近まで低下してきています。55日移動平均線(111.21円)や日足/一目/雲上限(110.87円)などがサポートなれば、年初来高値を更新して上にトレンドが出るかもしれません。

【ユーロ】
ドイツifo企業景況感が99.2に低下していたことで、欧州の景気減速懸念がユーロを押し下げました。ユーロドルは年初来安値を1.1109ドルまで更新、ユーロ円は3月下旬以来となる124.09円まで下落しました。今週は、ドイツの小売売上高や失業率、ユーロ圏では消費者物価指数(HICP)、失業率、製造業とサービス部門PMI改定値が発表されます。ただ、足許では本日のスペイン総選挙が注目されており、極右政党のボックス(VOX)が支持を集めており、議席を獲得する勢いとなっていることで、中道右派との連立政権の可能性があります。歴史的にスペインは極右を嫌う傾向があるものの、既存の左派勢力が支持を落とすなかで、政権樹立が不透明となるとスペインにもリスクが浮上することになり、5月23-26日に控える欧州議会選挙でもEU懐疑派の躍進が連想されるためユーロ安が継続する可能性が高いと思われます。また、ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)の低下がみられるとECBのハト派姿勢が加速する可能性があり、こちらもユーロ安の要因となりそうです。
ユーロドルは日足/一目/雲から下放れ、回帰トレンド-2σ(1.1133ドル)へ到達しています。ストキャスティクス(スロー)と併せて、短期的な水準でみると売られすぎの位置にありますが、トレンドが出ていることで、心理的な節目の1.11ドル割れの可能性は高そうで、場合によっては1.10ドルを割り込むものと思います。逆に戻りは21日移動平均線(1.1235ドル)付近がレジスタンスとなると思われます。
ユーロ円は日足/一目/雲(125.42-125.46円)を下抜けて124.09円まで下落しました。雲の厚みがないことや雲のねじれに差し掛かっていることで、下げの加速から3/28安値(123.65円)を下抜けて125.50円付近まで下落もありそうです。逆に反転した場合でも雲の回復がカギとなります。

【ポンド】
英のEU離脱を巡る動きは目立ったものはありませんでした。英政府と労働の交渉は続き、それに反発する英保守党内部で党則を改定して不信任案の最終否決から1年以内でも再動議ができるとの案を僅差で否決しています。英政府と労働党は関税を巡る方針の大きな違いがあり、メイ英首相が労働党の案を受け入れてEUとの離脱協定案の議会通過を図るのかは現時点では見通せません。その他ではカーニー英中銀(BoE)総裁の任期が2020年1月までとなっていることで、次の総裁候補を探し始めたこと、スコットランド自治政府が英がEUを離脱した場合には2021年までに再度、スコットランド独立の国民投票を実施することを決めています。英が得離脱協定案を批准できたとしてもメイ英首相は辞任することになり、新しいリーダーとEUの関係、英の分裂リスクなど抱える問題は多く、ポンドの上昇要因は限られそうです。今週は英中銀(BoE)金融政策委員会、同議事要旨、四半期インフレレポートの同時発表のスーパーサーズディですが、政治的な問題が大きすぎて、こちらへの反応は限られそうです。他方で、製造業、建設業、サービス部門PMIが発表されるため、景況感悪化が示された場合にはポンドの下落に繋がると予想しています。

ポンドドルは日足/一目/雲を下抜けて、安値を1.2857ドルまで行進、2/14安値(1.2771ドル)が視野に入っています。ストキャスティクス(スロー)はゴールデンクロスしているものの、戻りは日足/一目/転換線(1.2978ドル)や雲下限(1.3017ドル)付近でレジストされる可能性もあります。前出のサポートの1.2771ドルを下回ってくると1.25ドルが視野に入ることになると思います。
ポンド円は3/11安値(143.71円)とほぼ面を合わせる143.75円まで下落、日足/一目/雲の中にしっかりと入ってきています。ストキャスティクス(スロー)はゴールデンクロスしているものの、雲下限(143.07円)を下抜けてくると2/15安値(140.99円)を試す動きに繋がると思います。

【豪ドル】
豪1-3月期消費者物価指数は前年比+1.3%へ低下、豪準備銀行(RBA)が注目しているトリム平均も同+1.6%へ低下しました。この水準は豪準備銀行(RBA)が最後に利下げを行った水準と同値であり、本邦連休明けの理事会での利下げ観測が高まったことで豪ドルは下落しました。また、ユーロ圏の景気悪化懸念も資源輸出の面や資源価格低下への懸念となり、豪ドルの売られる要因とされています。今週は中国Caixin製造業PMIなどの景況感、豪では建設許可件数の発表があります。前者は先の中国鉱工業生産の伸びなどから上振れが期待されますが、後者は振れが大きくトレンドを作るまでにはいきませんが、悪化していた場合の下落リスクは高そうです。

豪ドル米ドルは日足/一目/雲を下抜けて3/8安値(0.7001ドル)を一時下抜けました。週末には0.70ドルを回復していますが、遅行線が雲でレジストされた場合には下落が継続し、回帰トレンド-2σ(0.6938ドル)付近までの下落が予想されます。他方で戻りは雲(0.7103-0.7147ドル)がレジスタンスとなると思います。
豪ドル円は厚みのなくなった日足/一目/雲を挟んでの動きとなっています。3/25安値(77.54円)と雲がサポートと足許ではなっていますが、厚みがないだけに雲から離れた方向にトレンドが出る可能性があります。ただ、上は4/17に80.70円の高値を津、桁ものの滞空時間は短く、上値の重さは見えているため、先ずは77円台前半を試す動きに繋がるのではないでしょうか。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

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2019年4月21日 (日)

こんにちは。平成もの高所10日弱となりまひした。久喜菖蒲そ総合公園に昭和沼というのがあるようなので、ジョギング方々見に行ってきました(写真)。ジョギングコースも整備されていて、1周2.6Kmのコースが整備されていました。ボート乗り場や釣り場があり、沼としては大きなもので、びっくりでした(なぜ昭和沼なのかは調べていませんが)。 昭和沼

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) ~ High(上)
ドル/円 110.8 ~ 113.6
ユーロ/円 124.7 ~ 127.2
ポンド/円 143.7 ~ 147.7
豪ドル/円 78.6 ~ 82
NZドル/円 73.2 ~ 76.4
南アランド/円 7.7 ~ 8.2
中国人民元/円 16.6 ~ 17.05
香港ドル/円 14.1 ~ 14.4
ユーロ/ドル 1.112 ~ 1.138
ポンド/ドル 1.275 ~ 1.321
豪ドル/米ドル 0.703 ~ 0.729
NZドル/米ドル 0.651 ~ 0.68

【今週の見通し】
ムニューシン米財務長官が日米通商協議で為替条項に強い意欲を交渉開始前に示したことから、茂木経済再生相とライトハイザーUSTR代表の交渉に警戒が出て、ドル円は小動きとなり、その後は中国の1-3月期GDPなどが上振れしていたため、リスク志向が先行、円とドルが一時売られましたが、ドイツの製造業PMIが市場予想から下振れしたことで、ユーロ圏および世界経済への懸念が高まり、リスク回避の動きで円とドルが買われました。その結果、ドル円は30銭前後の非常に狭いレンジの動きが週を通し続き方向感は出ませんでした。NZドルは1-3月期消費者物価指数(CPI)が下振れしていたため、主要通貨に対して下落、ポンドはメイ英首相とコービン労働党党首の会談が不調に終わったことから「合意なき離脱」へのリスクから下落しました。

今週は週始がイースターマンデーで豪、NZ、シンガポール、欧米などが休場となるため、実質の週明けは火曜日になります。本邦では今週末で大型連休に突入することから、実質の月末週となり、スポットの月末となる24日(水)には実需のフローが相場を動かす可能性があります。また、日米通商協議(可能性が高い)、財務相会談、首脳会談が行われることから、トランプ米大統領から日本貿易黒字や為替への牽制などの発言が出る可能性があり、警戒モードが続くことになりそうです。他方で景気悪化懸念がつきまとうユーロ、英議会が迷走を続けるポンドは下押し圧力が継続、豪は1-3月期消費者物価指数(CPI)に下振れリスクがあります。

【通貨ペア週間騰落率】 ratio※図をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

【ドル】
週末に公表されたシカゴIMM通貨先物の円ショートは9週連続の増加で8万枚を超えてきました。この水準は昨年12/31の水準とほぼ同じ(1/3フラッシュ・クラッシュ直前)で、本邦の大型連休前、日米首脳会談などの政治的イベント、大型連休中の米公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計などのイベントを前にした週となるため、111円や110円を割り込む円高になってきた場合には、フラッシュ・クラッシュの再来の可能性もありそうです。ただ、本邦通貨当局(財務省や日銀)も警戒感は強めているため、フラッシュ・クラッシュに対する牽制発言などは出てくるかもしれません。また、フラッシュ・クラッシュでは一時的に104円台前半まで下落しているため、105円付近での本邦勢の指値などが下支えする可能性もあります。政治的な円高容認などの発言でもなければ、下落は一時的なものに留まり、トレンドが継続する可能性は低いと考えます。

経済指標では米1-3月期実質GDP速報値と同個人消費が注目されます。既に発表されている小売売上高などからは実質GDPは市場予想の前期比年率2.0%を上回る強い成長を示すことは十分考えられますので、週後半まで112円前後で推移を続ければ、ドル円の年初来高値(112.15円)を更新する可能性は高いと思われます。その一方で、日米首脳会談や本邦大型連休を前に、円高警戒感から積極的なドル買いが手控えられる可能性もあり、112円台ミドルから後半では上値が重くなるかもしれません。

非常に狭いレンジの動きとなり、ストキャスティクス(スロー)はデッドクロスしていますがこちらはダマシとなる可能性が高いと思われます。日足/一目/雲上限(111.15円)と55日移動平均線(111.03円)付近でのサポートは継続すると思われます。年初来高値(112.15円)を更新した場合には回帰トレンド+2σ(113.08円)付近が当面のレジスタンスとして意識されるとみています。しばらくはこの間のレンジの動きになるのではないでしょうか。

【ユーロ】
先週発表された製造業PMI速報値はフランスが49.6に悪化(50を割り込む水準は2か月連続)、ドイツは前回の44.1から44.5に回復したものの、市場予想の45.0には届かず、ユーロ圏も47.5から47.8まで回復を示したものの、こちらも市場予想の47.9にはわずかに届きませんでした。ドイツのZEW景況感調査が回復傾向を示していただけに、市場はユーロ圏の景気悪化への警戒感を強めユーロは値幅を伴った下落となりました。先週末こそ小幅な戻りは見せたものの、米欧通商協議は航空機などを巡って双方が制裁関税の可能性もあり、解決に向かいつつある米中、これから本格化する日米(首脳同士の関係は悪くない)に比べてドイツ、フランスなどとの関係が悪化してる米欧は厳しい通商交渉を迫られることになりそうで、ドイツIFO企業景況感の悪化が示されるとユーロの下落繋がる可能性が高まります。また、イースター明けからは英のEU離脱協議が本格化し、迷走状態が示されるとリスクが高まります。
ユーロドルは日足/一目/雲下限がレジスタンスとなり回帰トレンド-1σ(1.1223ドル)付近まで下落、一旦サポートされています。週後半には雲が切り上がり、雲の厚みがなくなるため、雲のねじれの効果と同様に反転か加速の可能性があります。前者の場合には55日移動平均線(1.1298ドル)付近までの戻り、加速の場合には3/7安値(1.1175ドル)を下抜けて1.11ドル付近を試す動きが予想されます。
ユーロ円は日足/一目/雲上限(125.70円)付近まで下落してきています。この付近には55日移動平均線(125.48円)もあり、サポートが切れると週中ごろには雲の下に抜け出て124.50円付近までの下落に繋がるかもしれません。逆に雲でサポートされた場合には4/17高値(126.78円)から3/1高値(127.48円)付近が当面のレジスタンスとして意識されると思います。

【ポンド】
英政府と最大野党労働党との協議は妥協点を見いだせず、英議会での合意形成は難しい状況となっています。先週は発表された消費者物価指数(CPI)や小売売上高への反応も乏しく、ユーロ圏の景気悪化懸念もポンドを押し下げました。イースター明けに議会も再開されると思いますが、強硬離脱派、穏健離脱派、残留派の三つ巴の状況に変化はなく、5月22日(欧州議会選挙の5月23-26日)前までの離脱ができず、欧州議会選挙への参加もせず、6月1日に強制離脱となる可能性が残る中で、ポンドを買う動きは限られそうです。先週末に発表されたシカゴIMM通貨先物ではネットポジションがわずかながらロングに転じていたことで、ショートカバーも一巡していることが伺われ、ネガティブ材料が出てきたときはポンドの下落が継続することになり、2/14安値(1.2771ドル)付近が意識されるのではないでしょうか。

ポンドドルは日足/一目/雲が切り上がることで、雲の下に抜け出る可能性が高くなっています。3/29安値(1.2973ドル)を下抜けると2/14安値(1.2771ドル)を試す動きに繋がりそうです。
ポンド円は日足/一目/雲の中にはいてきました。週中にかけて雲の下限が切り上がってくるものの、まだ厚みがあるため、雲下限(143.07円)付近ではサポートされるのではないでしょうか。他方で雲の上を回復したときには4/3高値(147.16円)付近がレジスタンスとなりそうです。

【豪ドル】
中国1-3月期GDPが市場予想を上回り、同国小売売上高、鉱工業生産も強い内容となったこと、豪の雇用関連指標では新規雇用者数や労働参加率が強い内容となったことで、豪準備銀行(RBA)への利下げ期待が剥落(RBA議事要旨では失業率の悪化の場合は利下げの検討が示されていた)、豪ドルは買われたもののユーロ圏の景気悪化への懸念から、上昇は一時的になり、且つ、値幅も出ませんでした。今週は豪の1-3月期消費者物価指数(CPI)、同生産者物価指数(PPI)、同輸入物価指数の発表が予定されています。月前半に発表された豪小売売上高は市場予想を上回る前月比+0.8%の強い内容を示していたことで、物価の上昇の可能性があるものの、世界的な景気悪化の懸念が出ていることから、豪準備銀行(RBA)が利上げ方向への軌道修正をするまでには至らず、市場予想通りか下振れしていた場合の豪ドルの下落リスクのほうが高いと思います。

日足/一目/雲の上を推移、一時0.72ドルを上抜けたものの、072ドルの滞空時間は短かったです。今週は雲が切り上がってくるため、雲上限(0.7147ドル)を割り込むようだと、雲の厚みもないため、雲の下抜けとなる可能性が高まります。この場合、4/3安値(0.7052ドル)付近までの下落が予想されます。上は回帰トレンド+2σ(0.7226ドル)付近がレジスタンスか。
80円のレンジ上限を上抜けて以降は、80円付近の水準がサポートとなっています。ただ、今週は日足/一目/雲の厚みがなくなり、事実上の雲のねじれと同じ効果が出t来る可能性があり、上昇が加速するか、反転下落となる可能性があります。前者の場合には回帰トレンド+2σ(81.04円)の上抜けの可能性があり、後者の場合には雲上限(78.57円)付近までの下落が予想されます。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

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