2019年1月 1日 (火)
2017年10月29日 (日)

こんにちは。もうすぐ11月ですが、また週末台風です。進路にあたる皆様は警戒を怠らないようにご注意を。あと2日ありますが10月は株高が印象に残りましたが、同時に雨にはうんざりという感じです。明日は日経CNBCの電話出演です。ゆっくり話す内容でも考えます。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) ~ High(上)
ドル/円 111.5 ~ 115.5
ユーロ/円 129.3 ~ 134.8
ポンド/円 147 ~ 151.3
豪ドル/円 85.7 ~ 89.1
NZドル/円 76.4 ~ 80.4
南アランド/円 7.85 ~ 8.2
中国人民元/円 16.9 ~ 17.25
香港ドル/円 14.3 ~ 14.65
ユーロ/ドル 1.135 ~ 1.179
ポンド/ドル 1.298 ~ 1.337
豪ドル/米ドル 0.754 ~ 0.787
NZドル/米ドル 0.666 ~ 0.707

【今週の見通し】
週末は米7-9月期実質GDPが前期比年率+3.0%となったことやハイテク関連の企業決算がよかったことで米株価は上昇しましたが、スペインのカタルーニャ議会が独立宣言を可決するなど地政学的リスクが高まったことや次期FRB議長にパウエル氏が有力との報道もあり、円が買われた結果、ドル円は114円台を維持できず、ユーロ、ポンドは続落、オセアニア通貨は反発しましています。カタルーニャはスペイン中央政府がプチデモン州政府首相、政府や警察幹部を解任、州議会を解散して12月に選挙を行うことを決定、これに対してプチデモン元首相は民主的抵抗を呼びかけるなど、情勢は緊迫化しています。また、トランプ米大統領アジア歴訪を前に北朝鮮が「アメリカの手先となって軽率にふるまえば日本列島が丸ごと海中に葬り去られることを肝に銘じるべきだ」と威嚇していることで、地政学的リスクが意識される週となりそうですが、米ISMなどの景況感や米雇用統計、日米英の金融政策の発表が予想されていることで材料が多いのですが、円高圧力の週となるのではないでしょうか。

【通貨ペア週間騰落率】 ratio※図をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

【ドル】
米7-9月期実質GDPは在庫投資と貿易が寄与し、前期比年率で+3.0%と成長が続いていることが示されました。ハリケーンの被害による影響は限定的で、むしろ、設備投資が増加する可能性がありそうです。今週は米公開市場委員会(FOMC)と雇用統計がメインとなりそうですが、雇用統計に関しては前月(9月分)が上方修正される可能性がありますが、市場予想が+31万人と期待が高いことで、ADP雇用調査などの状況を見る必要はありそうです。FOMCはイエレン米FRBの記者会見もないことで、12月の利上げに向けて声明の内容を確認することになりそうです。その他ではISM景況感調査などがありますが、10月の米株式市場の状況などから、景況感はかなり楽観的となっているとみられますので、こちらもドルの押し上げ要因となるのではないかと考えています。ただ、懸念は北朝鮮の威嚇で、トランプ米大統領のアジア歴訪(特に訪日の5-7日)前後には、緊張感が高まることで、円買いになりやすいのではないかと思います。そのため、ドルの上昇があったとしても、115円台への定着の可能性は低いと思っています。

ボリンジャーバンドの+2σに沿う形で上昇トレンドが継続しています。ただ、114円台前半までは上昇するものの、7/11高値(114.48円)でレジストされて113円台へ押し戻されています。日足/一目/雲のねじれを通過することから、"加速"または"反転"の可能性がありますので、加速した場合には、3/10高値(115.49円)付近までの上昇、反転の場合には10/16安値(111.65円)付近までの調整につながるかもしれません。

【ユーロ】
ECB理事会では2017年12月まで月額600億ユーロの債券購入を2018年1月からは300億ユーロに半減し、9月まで継続することを決めましたが、内容はハト派的であり、失望からユーロ売りとなり、27日にはスペインのカタルーニャ自治州議会は独立を宣言、中央政府と対決姿勢を示したことから、もう一段の下落となりました。スペイン中央政府はプチデモン首相などを解任、議会選挙を12月に実施することを決定、直接統治に乗り出しました。今後、独立を支持する住民とスペインの中央政府との衝突も予想されることで、ユーロには下押し圧力が続くことになりそうですが、米経済指標が好調なこともあり、相対的なユーロ売り圧力がかかることになると予想しています。多少の戻りはあるかもしれませんが、12月のカタルーニャ州の議会選挙が無事に終了して、スペインが落ち着くまではユーロが買いにくい状況が続くのではないでしょうか。ただ、ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値が31日に発表されるため、物価の上昇がみられるとユーロが底固い動きとなると思います。

ユーロドルは8/17安値(1.1661ドル)、10/6安値(1.1666ドル)のサポートを下抜ける1.1573ドルまで一時下落しました。6/20安値(1.1118ドル)と9/8高値(1.2091ドル)を100%としたフィボナッチ61.8%1.1491ドル付近までの下落があるかもしれません。 ユーロ円はパラボリックが"売り"に転換、日足/一目/雲の上限まで下落しました。この水準でサポートされるか、雲を下抜ける(130.97円)かでトレンドが変わってきます。ボリンジャーバンド(バンド幅が狭い)の-2σ下に抜けると、バンド幅が拡大することになり、9/8安値(129.46円)付近までの下落につながると思います。

【ポンド】
英7-9月期のGDPの前期比が市場予想を上回ったことから、11月利上げ期待が高まり上昇する場面がありましたが、スペインのカタルーニャ独立問題で欧州に緊張が高まったこと、英産業連盟(CBI)が発表した小売月次販売量が大幅に低下していたことなどから続落となりました。今週は11/2に英中銀(BoE)金融政策委員会(MPC)、同議事録とインフレレポートの公表が予定されています。3つが同時に公表される年4回(スーパーサーズデイ)のうちの一回となりますので、カーニー英中銀(BoE)総裁などのこれまでの発言や消費者物価指数(CPI)から0.25%の利上げを市場は予想しています。また、月初に当たりますので、製造業、建設業、サービス部門PMIの発表がありますので、良い景況感が続けば、ポンドの上昇につながると思われます。ただ、スペインのカタルーニャの情勢が緊迫化した場合には、ユーロの下落に伴うポンドの弱含みとなることも予想されます。

ポンドドルは日足/一目/雲から下に放れ、55日移動平均線(1.3157ドル)を下に抜けました。ただ、ロウソク足は下にひげの長い陰線となっていることで、55日移動平均線を直ぐに回復すれば、戻りにつながるかもしれません。一方で、ボリンジャーバンドの-2σ(1.3067ドル)、10/6安値(1.3025ドル)を下抜けうると、8/24安値(1.2772ドル)付近までの下落がありそうです。 ポンド円は21日移動平均線(149.01円)がサポートとなっていますが、日足/一目/転換線を下に抜けています。パラボリックのSAR(148.73円)にありますので、接触すると"売り"になります。足許では回帰トレンドの中心線でサポートされていることで、下落した場合には147.98円付近ではサポートされるのではないかと思います。

【豪ドル】
7-9月期の消費者物価指数(CPI)が市場予想に反して低下していたこと、続く生産者部宇迦指数(PPI)、輸入物価指数もそろって低下、豪の利上げ期待は失望となり、7/11以来となる0.7621ドルまで下値を伸ばしました。豪ドル/円も反転下落しています。今週は豪では住宅建設許可、貿易収支、小売売上高、中国国家統計局製造業PMI、Caixin製造業PMIの発表があります。中国は共産党大会が終わり、経済の安定的な成長が期待できることで、資源価格の押し上げ要因になる可能性があり、足許の原油高も豪ドルの下支え要因となり、反発につながっていくのではないでしょうか。

豪ドル米ドルは回帰トレンド-2σを下抜け0.7621ドルまで一時下落しました。ボリンジャーバンドの-2σを下抜け、バンド幅も拡大していることで、6/21安値(0.7531ドル)付近までの下落があるかもしれません。ただ、回帰トレンドの-2σ下抜けは短期的に行き過ぎの水準とみられますので、0.76ドル台で下げ止まれば、0.7750ドル付近までの戻りになるでしょう。 豪ドル円は日足/一目/雲を下抜け、回帰トレンド-2σ(86.88円)に迫ってきています。遅行線がまだ雲の上を推移していますので、雲の下抜けとなる(85.99-86.18円)を下抜けると下降トレンド、この付近でサポートされると戻りにつながると予想しています。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

【日、週、月、年データ】 rate※表をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

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2017年1月 5日 (木)

アカデミックセミナー『非伝統的金融政策に効果はあるのか?』2017年1月23日
宮尾 龍蔵 氏(東京大学大学院経済学研究科教授 前・日本銀行政策委員会審議委員)
https://a.uedaharlowfx.jp/webapp/form/10220_cdp_473/index.do

おはようございます。昨日もドル円は118円台で重くなりました。米金利も伸び悩みとなり、米ドルは主要通貨の中では最弱、豪ドルが2日連続で最強通貨となっています。ただ、米ドルの下値も堅く、ドルが下降トレンド入りしたとは言えません。ドルの買い場を探す展開が続くと思っています。 2日連続上昇となった豪ドルの売りも模索したいです。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
東京時間はドル/円が117.72円、ユーロ/円が122.49円、ユーロ/ドルが1.0402ドルでオープン。大発会を迎えた日経225平均株価が大幅上昇となると、リスク・オンの動きから、ドル/円は118.18円、ユーロ/円は122.90円まで上昇、ユーロ/ドルは1.0390ドルまで一時下落したものの、1.04ドル飛び台では底堅く推移しました。黒田日銀総裁が「世界経済は金融危機後の停滞を脱し新たな局面」「今年はデフレ脱却に向け大きく歩み進める年」などと発言しましたが影響はありませんでした。
ロンドン時間は原油が堅調推移となり、資源国通貨が強含みとなったこと、ドイツなどのサービス部門PMIが上方修正されたことなどでドルは軟調推移、117.37円まで下落、ユーロ/円も122.54円と往って来い、ユーロ/ドルは1.0445ドルまで小幅上昇となりました。
NY時間は米金利が低下傾向となる中、ドル/円は117.06円、ユーロ/円は122.48円まで下落、ユーロ/ドルは1.0490ドルまで上昇しました。米FOMC議事要旨では「多くのメンバーがより速い利上げが必要となる可能性があると判断」などのタカ派的な文言に反応して、ドル/円は117.73円、ユーロ/円は123.10円まで上昇、ユーロ/ドルは1.0451ドルまで下落しましたが続きませんでした。クローズはドル/円が117.228円、ユーロ/ドルが1.04868ドル、ユーロ/円は122.944円。

■他通貨
豪ドル/円は84.95円、豪ドル/米ドルは0.7213ドルでオープン。日経225平均株価が堅調推移となったこともあり、ロンドン時間序盤には豪ドル/円が85.69円、豪ドル/米ドルが0.7277ドルまで上昇しましたが、米ドルが軟調推移となると、豪ドル/円は85.10円まで連れ安となりました。豪ドル/米ドルは0.7282ドルまで高値を更新。米FOMC議事要旨を受けて、豪ドル/円は85.41円まで上昇、豪ドル/米ドルは0.7253ドルまで下落しましたが、直ぐに豪ドル/米ドルは0.7280ドル付近へと戻しました。クローズは豪ドル/円が85.363円、豪ドル/米ドルが0.72785ドル。

■前日の主な指標結果と発言
・黒田東彦日銀総裁:今年はデフレ脱却に向け大きく歩み進める年
・フランス12月消費者信頼感指数:99 (予想99)
・フランス12サービス部門PMI改定値:52.9 (予想52.6)
・ドイツ12月サービス部門PMI改定値:54.3 (予想53.8)
・ユーロ圏12月サービス部門PMI改定値:53.7 (予想53.1)
・英12月建設業PMI:54.2 (予想52.5)
・英11月消費者信用残高:19億ポンド (予想16億ポンド)
・ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)速報値:前年比1.1% (予想1.0%)
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨:幾人かのメンバーは今のところ緩やかな利上げペースが適切との認識を示した。多くのメンバーがより速い利上げが必要となる可能性があると判断。

■為替

通貨ペア引値前日比前日比(%)
USD/JPY 117.228 -0.495 -0.42%
EUR/JPY 122.944 0.454 0.37%
GBP/JPY 144.416 0.362 0.25%
AUD/JPY 85.363 0.403 0.47%
NZD/JPY 81.649 0.260 0.32%
EUR/USD 1.04868 0.00842 0.81%
GBP/USD 1.23173 0.00851 0.70%
AUD/USD 0.72785 0.00641 0.89%
NZD/USD 0.69641 0.00512 0.74%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
FXChartsource:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index引値前日比
日経225 18996.37 230.90
FTSE100(英) 7189.74 11.85
DAX(独) 11584.31 0.07
NYダウ(米) 19942.16 60.40
S&P500(米) 2270.75 12.92
NASDAQ(米) 5477.00 47.92

■金利

Country利回り前日比
米10年債 2.437 -0.007
日本10年債 0.065 0.020
英10年債 1.335 0.005
独10年債 0.276 0.012

■コモディティ価格

Commodities引値前日比
NY金(期近) 1165.30 3.30
NY原油(期近) 53.26 0.93

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
FX経済指標08:50 日本 12月 マネタリーベース y/y
FX経済指標10:45 中国 12月 Caixinサービス部門PMI
FX経済指標17:15 スイス 12月 消費者物価指数(CPI) m/m
FX経済指標18:30 英国 12月 サービス部門PMI
FX経済指標19:00 ユーロ圏 11月 卸売物価指数(PPI) m/m
FX経済指標21:30 米国 12月 チャレンジャー人員削減数 前年比
FX経済指標22:00 英国 ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
FX経済指標22:15 米国 12月 ADP雇用統計 m/m
FX経済指標22:30 カナダ 11月 鉱工業製品価格 m/m
FX経済指標22:30 カナダ 11月 原料価格指数 m/m
FX経済指標22:30 米国 新規失業保険申請件数
FX経済指標00:00 米国 12月 ISM非製造業景況指数(総合)
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

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2015年11月15日 (日)

こんにちは。フランスのパリでの同時多発テロで犠牲なられた皆様に哀悼の意を表示します。また、負傷された皆様の一日も早い回復をお祈りいたします。トルコでG20サミットが開催されていますが、米国に追従している日本も彼らから見れば攻撃対象ですので、警戒が必要ですね。

■今週の予想レンジ

CcyLow(下) ~ High(上)
ドル/円 121.5 ~ 124.3
ユーロ/円 129.7 ~ 133.3
ポンド/円 183.1 ~ 188.3
豪ドル/円 85.3 ~ 88.8
NZドル/円 78.5 ~ 82.6
南アランド/円 8.3 ~ 8.7
中国人民元/円 18.9 ~ 19.4
香港ドル/円 15.6 ~ 16
ユーロ/ドル 1.058 ~ 1.083
ポンド/ドル 1.501 ~ 1.532
豪ドル/米ドル 0.701 ~ 0.729
NZドル/米ドル 0.638 ~ 0.671

【今週の見通し】
米雇用統計後の為替市場の動きは、米12月の利上げを急速に織り込んでしまったことから、米株価が下落と相まって、ドルは上値を試せず、材料不足や小売売上高の下振れなどで122円ミドル近辺までの調整となりました。ユーロはドラギECB総裁が12月の理事会での金融政策の再検討を再度表明し、期待が高まったこともあり、4/23以来の1.07ドル割れとなりましたが、こちらも、更にユーロを売る材料に欠け、1.08ドルを回復するところまで反発する場面が見られました。目立ったのは豪の雇用の強さでしょうか。労働参加率が上昇する中での5.9%への失業率の改善、新規雇用者数の5.8万人(正規+4万、非正規+1.8万)の増加となったことです(振れが大きいため、信憑性は今一つ)。為替以外では原油価格が再び40ドル割れを試す水準まで下落してきていることです。

今週は週末に発生したパリ同時多発テロの影響を見極めつつ、米株価が12月利上げを織り込んで下落傾向となっていることから、米12月利上げのシナリオに変化があるかを引き続きウオッチする必要がありそうです。また、市場に根強い日銀の追加緩和期待がどこまで保てるかも注目です。そういう意味では、米国は消費者物価指数、日本は7-9月期実質GDP、日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁の記者会見、欧州はドイツZEW景況感調査、ドラギECB総裁の講演などがカギを握ることになりそうです。

【ドル/円】
米12月利上げが視野に入る中で、中国の経済指標は貿易統計(輸出入)が弱く、消費者物価指数の下振れ、小売売上高はよかったものの鉱工業生産は悪化と、強弱区々となり、同国の金融緩和期待は出たものの、中国景気への懸念が残る形となりました。米株価が軟調となり、ドル/円は123円ミドルを上抜けたものの、124円が重く、週末には米小売売上高が振るわなかったことで122円ミドル割れまで一時下落しました。今週もドルを買うインセンティブには乏しいものの、本邦7-9月期実質GDPや日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁の記者会見が予定されていることで、日銀の追加緩和期待を背景とした円売り試合は継続、ドルは底堅く推移するものと思います。米国では消費者物価指数、NY連銀やフィラデルフィア連銀の景気指数、住宅着工件数、建設許可件数が注目されることとなりますが、市場の関心が2016年の米利上げペースに移っていることで、消費者物価指数以外ではインパクトは小さいと思います。ただ、足許で景況感や住宅関連が悪化していれば12月利上げ期待が後退することが考えられるため、ドルの122円割れの可能性もあります。また、パリのテロへの脅威が他国や地域に飛び火した場合には、リスク回避の動きから円買いとなることも注意が必要となるでしょう。

短期線の5日移動平均線(122.85円)を下抜けました。11/9高値123.59円が足元では天井となった可能性があります。日足/一目均衡表/転換線(122.09円)を下抜けすると、短期的には調整継続となると思われます。この場合は8月下旬以降のレンジ上限となっていた121.55円近辺がサポートとなりそうです。一方、早期に5日移動平均線を上抜けて前出高値の123.59円を上抜ければ、8/12高値の125.27円、6/5高値の125.84円が視野に入ってくると思います。

【ユーロ】
ドラギECB総裁が12月理事会での追加緩和の可能性を再度示したことに加え、ポルトガルで政府に対する不信任案が可決(左翼との連立政権が解消されたとして後にはユーロの買戻しにつながった)したことなどから、ユーロ/ドルは11/10に1.0674ドルへと一時下落しましたが、イエレン米FRB議長がカンファレンスのあいさつで米金融政策へ言及しなかったことやダドリーNY連銀総裁が12月利上げについてノーコメントと発言したことで、失望からのドル売りとなったことなどで1.08ドルを回復する場面が見られましたが、戻りは限られました。週末にパリで発生した同時多発テロの影響が懸念されますが、市場では短期の影響として資金回帰や株価の下落によるユーロの買戻しを指摘する声が聞かれます。中長期で考えると、フランスへの観光客の減少や消費の低迷など景気減速が懸念され、ユーロ圏第2位の経済大国であるフランスの景気悪化となれば、追加緩和期待と相まってユーロの売り要因となることが考えられます。今週はドイツZEW景況感調査、ドラギECB総裁講演、ハト派的な内容となったECB理事会の議事要旨が注目されそうです。再び1.07ドルを割り込むようであれば、ユーロの下落傾向は継続すると思います。

ユーロ/ドルは11/10に1.0674ドルまで下落したものの、1.07ドル割れでは底堅く推移、チャートパターンでは「鍋底」を形成する可能性が出てきました。日足/ストキャスティクス(スロー)は25未満でゴールデンクロスしていること、21日移動平均線乖離率からみるとー3.25%に達して-3%以内を回復してきていることで、短期的な反発が予想されます。ただ、市場の戻り売り期待が高いことで、戻りは日足/一目均衡表/転換線(1.0851ドル)から21日移動平均線(1.0985ドル)近辺で押さえられる可能性があります。ユーロ/円は11/12の安値131.48円が11/6安値131.48円と面をわせました。MACDがゴールデンクロスする可能性があり、このレベルで下値固めをしているとみることもできます。ただ、下抜けると4/14安値126.08円と6/4高値141.04円のフィボナッチ76.4押しが129.60円に位置していることで、この近辺までの下落があると思われます。戻りがあった場合には、9/23安値の133.15円から基準線(134.21円)近辺でしょうか。

【ポンド】
ベルギー大手のビールメーカーが英大手のビールメーカーの買収を正規発表、買収に際して米ビールメーカーの売却を示したことでポンド買い、ドル売りとなりまり、ポンド/ドルは1.52ドルを回復、イエレン米FRB議長やダドリーNY連銀総裁から12月利上げに前向きな発言が出なかったこと、米小売売上高が冴えない内容だったことも、ポンドの押し上げ要因となったようです。一方、英失業率は2.3%と変わらなかったものの、失業保険申請件数が3,300人増、州平均賃金が前年比3.0%と市場の予想よりも悪化していたことで、英の早期利上げにはつながりませんでした。今週は消費者物価指数、小売売上高が注目されそうです。比較的好調だった英消費が市場予想通りに足踏みするようであれば、英利上げ時期の後ろずれにつながり、ポンドの下落につながりそうです。

ポンド/ドルは日足/一目均衡表/基準線(1.5265ドル)がレジスタンスとなりました。基準線を上抜けできれば雲下限(1.5312ドル)を試す展開が予想されますが、転換線が基準線から下放れたことで、基準線で戻りが押さえられると、11/6安値の1.5023ドルまで下落の可能性があります。ポンド/円は日足/一目均衡表/雲上限(187.84円)が再びレジスタンスとなりました。下値は切りあがってきていることや遅行線が雲の中に入ってきたことで、雲の上抜けを試す展開となりると思います。この場合は9/17高値の188.26円がターゲットとなります。一方、雲を抜けられなければ基準線(184.74円)から55日移動平均線(187.84円)近辺まで下落すると思います。

【豪ドル】
中国10月の輸出や輸入が減少していた(輸入に関しては12か月連続で前年割れ、直近3か月は前年比10%以上の低下)こと、中国10月消費者物価指数が前年比1.3%と低下が見られ、10月小売売上高が同11.0%に上昇したものの、鉱工業生産は同5.6%にとどまり、全体的には景気減速を懸念させる内容となりましたが、金融緩和期待などで豪ドルへの影響は限定されました。一方、豪国内では低下が予想されていた豪住宅ローン件数が小幅にとどまったこと、雇用に関しては強い伸びを示したことで、豪ドルは底堅く推移しました。今週は、豪準備銀行(RBA)理事会の議事用紙が公表されます。強い豪雇用を受けて利下げ観測が後退しただけに、中立的な議事要旨への反応は限られると思います。また、足許で40ドル台へと下落してきた原油価格への警戒や中国景気の減速懸念など、決して豪ドルにはポジティブな外部環境ではないものの、日欧への追加緩和期待が高く、米国12月利上げが実施されても、継続利上げの可能性が低いことで、消極的な豪ドル買いが継続する可能性があります。

豪ドル/米ドルは切りあがっている日足/一目均衡表/雲下限に沿って上昇してきました。雲のねじれを迎えることで、雲の上(0.7172ドル)を上抜ければ上昇加速となり、10/12高値0.7391ドルを試す可能性があります。一方で、雲を上抜けても基準線(0.7197ドル)がレジスタンスと案った場合には11/10安値の0.7013ドルを試すことになりそうです。豪ドル/円は日足/一目均衡表/雲上限(87.39円)の上抜けを何度か試している段階です。MACDがゴールデンクロスしていることで、雲を上抜けすると10/12高値の88.60円を試す展開が予想されます。一方で、この水準は8/11高値92.68円と9/4安値82.10円のフィボナッチ61.8戻しの水準で、前回のレジスタンスとなっているところです。ここを上抜けできれば76.4戻しの90.19円が見えてきます。ただし、雲上抜け失敗ならば21日移動平均線(86.77円)から55日移動平均線(85.86円)近辺までの下落でしょうか。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

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2015年2月 5日 (木)

おはようございます。ドル円は完全に方向感がない状態になってきました(昨年の再来?)。明日の米雇用統計のリスクは下振れです。ユーロ圏ではECBがギリシャ債の適格担保の特例措置を解除を発表したことで、リスクが再燃、円が買われる展開となっています。金融緩和競争で円を売るインセンティブが市場に見えないことで、市場はユーロ売りにバイアスをかけていくと思います。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
東京時間は手かがりが少ない中で日経225平均株価が海外の株価上昇を受けて、堅調に推移、本邦信託銀などの買いの噂もあり、ドル/円は117円台ミドル下から117.99円まで上昇、ユーロ/ドルは134.65円近辺から135.35円近辺まで連れ高となりました。ユーロ/ドルは1.1475ドル近辺から1.1455ドル近辺へと小幅下落。しかし、ドル買いが一巡すると、フォローはなく日経225平均株価が上げ幅を縮小すると、ドル/円の118円の重さが確認されると欧州時間にかけて一転下落しました。衆議院予算委員会で黒田日銀総裁が「2%物価上昇が安定的になるまで緩和を継続する」などと発言したものの、影響は限定的でした。
ロンドン時間序盤はギリシャ財務相が「トロイカから19億ユーロの資金を受け取る」と発言したものの影響は限定的、ドル/円は117.23円、ユーロ/円は134.19円、ユーロ/ドルは1.1437ドルまで下落しましたが、ドイツ1月サービス業PMI改定値、ユーロ圏1月サービス業PMI改定値がいずれも上方修正されたことでドル/円は117.51円、ユーロ/円は134.61円、ユーロ/ドルは1.1462ドルまで反発しました。
NY時間は注目されていた米1月ADP雇用調査は21.3万人増加と市場予想より小幅に下振れだったことで市場の反応は鈍いままでした。その後は米株式市場が堅調推移となったことからドル/円は117.69円まで上昇しました。クローズにかけてECBが「ギリシャ発行・保証の証券の最低格付け要件免除を取り消し」と発表したことで、ユーロ/ドルが1.13150ドル、ユーロ/円が132.56円まで売られ、リスク回避からドル/円も117.08円まで下落しました。クローズはドル/円が117.247円、ユーロ/ドルが1.13422ドル、ユーロ/円は133.054円。

■他通貨
NZドルは日本時間9時にウィーラーNZ準備銀行総裁(RBNZ)が「ニュージーランド経済の見通し」と題する講演を行う際に、プレスリリース公表前の退出禁止や報道解禁時間の設定など異例な対応を行ったため、緊張が走ったものの、同総裁は「政策金利の安定期間を設けることが最も賢明な選択肢」との見解を示したことに留まりました。講演前にはNZドル/円が85.75円、NZドル/米ドルが0.7289ドルまで下落する場得面がありましたが、RBNZが利下げを行わないとわかると、NZドル/円は87.69円、NZドル/米ドルは0.7447ドルまで上昇しました。ただ、ロンドン・NY時間には手掛かり材料に欠け、ユーロ圏でのリスクが高まったことなどを背景にNZドル/円が86.04円、NZドル/米ドルが0.7349ドルまで下落しました。クローズはNZドル/円が86.325円、NZドル/米ドルが0.73634ドル。

■前日の主な指標結果と発言
①NZ10-12月期失業率:5.3% (予想5.7%)
②中国1月HSBCサービス部門PMI:51.8 (前回53.4)
③フランス1月サービス部門PMI改定値:49.4 (予想49.5)
④ドイツ1月サービス部門PMI改定値:54.0 (予想52.7)
⑤ユーロ圏1月サービス部門PMI改定値:52.7 (予想52.3)
⑥英1月サービス部門PMI:57.2 (予想56.3)
⑦ユーロ圏12月小売売上高:前月比0.3% (予想0.0%)
⑧米1月ADP雇用統計:21.3万人 (予想22万件)
⑨米1月ISM非製造業景況指数:56.7 (予想56.4)
⑩カナダ1月Ivey購買部協会指数:45.4 (予想53.4)

■為替

通貨ペア引値前日比前日比(%)
USD/JPY 117.247 -0.286 -0.24%
EUR/JPY 133.054 -1.851 -1.37%
GBP/JPY 178.002 -0.276 -0.15%
AUD/JPY 90.894 -0.697 -0.76%
NZD/JPY 86.325 -0.163 -0.19%
EUR/USD 1.13422 -0.01349 -1.18%
GBP/USD 1.51759 0.00140 0.09%
AUD/USD 0.77500 -0.00391 -0.50%
NZD/USD 0.73634 0.00069 0.09%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
FXChartsource:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index引値前日比
日経225 17678.74 342.89
FTSE100(英) 6860.02 -11.78
DAX(独) 10911.32 20.37
NYダウ(米) 17673.02 6.62
S&P500(米) 2041.51 -8.52
NASDAQ(米) 4716.70 -11.03

■金利

Country利回り前日比
米10年債 1.752 -0.040
日本10年債 0.375 0.014
英10年債 2.669 0.030
独10年債 1.244 -0.017

■コモディティ価格

Commodities引値前日比
NY金(期近) 1264.50 4.20
NY原油(期近) 48.45 -4.60

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
2/5(木)
FX経済指標09:30豪 12月 小売売上高
FX経済指標15:45スイス 1月 スイスSECO消費者信頼感指数
FX経済指標16:00ドイツ 12月 製造業新規受注
FX経済指標18:00ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
FX経済指標18:45ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演
FX経済指標19:00南ア 1-3月期 南ア経済研究所(BER)消費者信頼感指数
FX経済指標19:00米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
FX経済指標20:30ユーロ圏 プラートECB専務理事講演
FX経済指標21:00英国 英中銀(BOE)金融政策委員会
FX経済指標21:30米国 1月 チャレンジャー人員削減数
FX経済指標22:30カナダ 12月 貿易収支
FX経済指標22:30米国 10-12月期 非農業部門労働生産性速報値
FX経済指標22:30米国 新規失業保険申請件数
FX経済指標22:30米国 12月 貿易収支
FX経済指標22:30ユーロ圏 クノット・オランダ中銀総裁議会証言
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

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