2019年1月 7日 (月)

1/7 前日のサマリー:パウエル発言が功を奏し、円売りドル売り

おはようございます。本日はStockVoiceの東京マーケットワイド為替コーナーに出演します(14:15頃)。年末年始の急激な動きと、1月の為替相場の見通しを話す予定です。週末の為替市場は強い内容の米雇用統計とパウエル米FRB議長の景気に配慮した金融を強調したことで、投資家心理が改善、米株価の大幅上昇の動きとなりました。東京、アジア市場は円の売戻が予想されますが、本日から始まる米中次官級の貿易協議の内容も不透明であり、他にも不透明要因が多いため、更なる投資家心理の改善は難しいかもしれません。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
ドル/円が107.65円、ユーロ/円が122.63円、ユーロ/ドルが1.1391ドルでオープン。浅川財務官の「為替動向、背後に投機的な動きがあるかどうか注視していく」などの発言もあり、円の売戻が先行、日経225平均株価が下げ幅を縮小する中で、ドル/円は108円、ユーロ/円は123円を回復しましたが戻り鈍く推移、東京午後には108円、123円を再び割り込みました。ユーロ/ドルは1.1385ドル付近で底堅い動きとなりました。ロンドン時間には中国が金融緩和を発表、各通貨ともに下支えされたものの、押し上げるには至らず、NY時間に入り発表された米雇用統計の非農業部門雇用者数が31.2慢人の増加と市場予想から大幅に上振れしたことやパウエル米FRB議長発言が「FRBは市場のリスク懸念に慎重に耳を傾けている」「必要に応じて迅速かつ柔軟に政策を調整する用意がある」などと発言したことで、市場のネガティブな心理がやや緩和されて、ドル/円hア108.58円、ユーロ/円が123.80円付近まで上昇、ユーロ/ドルは1.1345ドルまで下落しましたが、米株価が大幅上昇となったことで、1.14ドル付近まで回復しました。クローズはドル/円が108.48円、ユーロ/円が123.64円、ユーロ/ドルが1.1396ドル。

■他通貨
ポンド/円が135.87円、ポンド/ドルが1.2622ドルでオープン。浅川財務官による円高牽制発言などで本邦株価が下げ幅を縮小したことなどから、ポンド/円はジワリと136.90円付近、ポンド/ドルは1.2680ドル付近まで上昇しました。ウィルソン民主統一党(DUP)報道官が「メイ首相のブレグジット案を支持することはあり得ない」「合意なきブレグジットに楽観するべきだ」などと発言したものの影響は限定的、米雇用統計やパウエル米FRB議長の景気に配慮した金融政策を強調した発言に、米株価が大幅上昇となる中、ポンド/円は138.26円、ポンド/ドルは1.2742ドルまで上昇しました。クローズはポンド/円が138.08円、ポンド/ドルが1.2727ドル。

豪ドル/円が75.39円、豪ドル/米ドルが0.7001ドルでオープン。本邦の浅川財務官の円高牽制発言、李克強・中国首相の「預金準備利率(RRR)の引き下げなどさらなる措置を取る予定」「追加減税などを実施へ」の発言に豪ドルはジワリと上昇、中国人民銀行が預金準備率を1%引き下げたことや米雇用統計の強い内容、パウエル米FRB議長の景気に配慮した金融政策を強調した発言に米株価が大幅上昇する中で、豪ドルはほぼ一本調子で上昇、NY午後には77円、0.71ドルを回復しました。クローズは豪ドル/円が77.22円、豪ドル/米ドルが0.7117ドル。

■前日の主な指標結果と発言
・浅川財務官:為替動向、背後に投機的な動きがあるかどうか注視していく。シドニー市場の為替の動きはボラティリティが高かった。投機的な動きがあるかどうか注視したい。為替について必要なことがあれば適切に対応する。必要に応じた協調もG7・G20で確認されている。
・ペンス米副大統領:国境の壁建設予算なしでは、暫定予算案に合意しない。
・中国 12月Caixinサービス部門PMI: 53.9 (予想 53.0)
・李克強・中国首相:預金準備利率(RRR)の引き下げなどさらなる措置を取る予定。追加減税などを実施へ。
・黒田日銀総裁:市場の状況見つつ、自らの判断でしっかり政策行う。足元の市場動向は、米国など海外で予想外のことが起こっていることが影響してやや荒れ気味。デフレ脱却に向けて、辛抱強く、粘り強く、一貫した政策をとっていくことが大事。
・英国 12月ネーションワイド住宅価格 m/m: -0.7% (予想 0.1%)
・クーレECB理事:金利は必要である限り低めにとどめる。欧州圏の成長に対しては心配していない。金融危機のリスクは常にある。
・北アイルランドのウィルソン民主統一党(DUP)報道官:メイ首相のブレグジット案を支持することはあり得ない。合意なきブレグジットに楽観するべきだ。アイルランドのバックストップは詐欺の手口。
・フランス 12月消費者物価指数(CPI)速報値 m/m: 0.0% (予想 0.1%)
・フランス 12月サービス部門PMI改定値: 49.0 (予想 49.6)
・ドイツ 12月失業者数 m/m: -1.4万人 (予想 -1.1万人)
・ドイツ 12月失業率: 5.0% (予想 5.0%)
・ドイツ 12月サービス部門PMI改定値: 51.8 (予想 52.5)
・ユーロ圏 12月サービス部門PMI改定値: 51.2 (予想 51.4)
・英国 11月消費者信用残高(ポンド): 9億 (予想 9.5億)
・英国 11月マネーサプライM4 m/m: 0.0% (前回 0.7%)
・英国 12月サービス部門PMI: 51.2 (予想 50.7)
・中国人民銀行:(預金準備率を1%引き下げたことにについて)的を絞った調整であり、大幅な刺激策を意図せず。旧正月の流動性ボラティリティーを緩和。
・ユーロ圏 11月生産者物価指数(PPI) m/m: -0.3% (予想 -0.2%)
・ユーロ圏 12月消費者物価指数(HICP)速報値 y/y: 1.6% (予想 1.8%)
・カナダ 11月鉱工業製品価格 m/m: -0.8% (予想 0.0%)
・カナダ 11月原料価格指数 m/m: -11.7% (前回 -2.4%)
・サンダース米大統領報道官:トランプ米大統領は一部政府機関の閉鎖を巡る民主党との闘いから逃げないだろう。
・メスター米クリーブランド連銀総裁:米経済は2018年の3%から減速。リセッション(景気後退)はないだろう。
・米国 12月非農業部門雇用者数変化 m/m: 31.2万人 (予想 17.7万人)
・米国 12月失業率: 3.9% (予想 3.7%)
・米国 12月平均時給 m/m: 0.4% (予想 0.3%)
・米国 12月平均時給 y/y: 3.2% (予想 3.0%)
・カナダ 12月新規雇用者数: 0.93万人 (予想 0.55万人)
・カナダ 12月失業率: 5.6% (予想 5.7%)
・クドロー国家経済会議(NEC)委員長:リセッションの見込みはまだない。
・米国 12月サービス部門PMI改定値: 54.4 (予想 53.4)
・米国 12月総合PMI改定値: 54.4 (前回 53.6)
・パウエル米FRB議長発言:良好な経済指標と金融市場に緊張がある。今日の指標は非常に強かった。データはインフレ懸念を高めていない。中国の個人消費は減速している。FRBは市場のリスク懸念に慎重に耳を傾けている。必要に応じて迅速かつ柔軟に政策を調整する用意がある。大統領に求められても辞任しない。
・ボスティック米アトランタ連銀総裁:米雇用は良好。米国は完全雇用の状態に迫っている。
・米国 EIA週間在庫統計:原油+0.7万バレル (前週 -4.6万バレル)、ガソリン+689.0万バレル (前週 +300.3万バレル)
・シューマー米上院議員(民主党):トランプ米大統領は一部政府機関の閉鎖を何カ月も何年も続けるつもりだ。
・トランプ米大統領:米中貿易協議はうまくいっている。アップルや米株式市場について懸念せず。アップルがiPhoneやその他製品を米国で製造することを望む。
・バーキン米リッチモンド連銀総裁:経済は非常に強いが信頼感は軟化。
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

■為替

通貨ペア 引値 前日比 前日比(%)
USD/JPY 108.483 0.829 0.77%
EUR/JPY 123.636 1.004 0.82%
GBP/JPY 138.081 2.159 1.59%
AUD/JPY 77.216 1.827 2.42%
NZD/JPY 73.089 1.089 1.51%
EUR/USD 1.13961 0.00056 0.05%
GBP/USD 1.27269 0.01038 0.82%
AUD/USD 0.71174 0.01168 1.67%
NZD/USD 0.67363 0.00480 0.72%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
UHChartsource:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index 引値 前日比
日経225 19,561.96 -452.81
TOPIX 1,471.16 -22.93
CSI300(中国) 3,035.87 71.03
FTSE100(英) 6,837.42 144.76
DAX(独) 10,767.69 351.03
NYダウ(米) 23,433.16 746.94
S&P500(米) 2,531.94 84.05
NASDAQ(米) 6,738.86 275.36

■金利

Country 利回り 前日比
米10年債 2.671 0.012
日本10年債 0.040 -0.035
英10年債 1.276 0.082
独10年債 0.208 0.055

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1,285.80 -9.00
NY原油(期近) 47.96 0.87

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
FX経済指標08:50 日本 12月マネタリーベース y/y
FX経済指標16:00 ドイツ 11月製造業新規受注 m/m
FX経済指標16:00 ドイツ 11月小売売上高指数 m/m
FX経済指標19:00 ユーロ圏 11月小売売上高 m/m
FX経済指標21:45 デギンドスECB副総裁講演
FX経済指標00:00 米国 12月ISM非製造業景況指数(総合)
FX経済指標00:00 カナダ 12月Ivey購買部協会指数
FX経済指標02:40 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演

[PR] 上田ハーローFXでは大口取引を歓迎しています。詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.uedaharlowfx.jp/major/major_customer/

応援クリックおねがいします。
にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ