2019年1月17日 (木)

1/17 前日のサマリー:米中貿易協議への期待後退でオセアニア通貨下落

おはようございます。英の内閣不信任案は地域政党が反対に回り約20票差で否決されました。ブレグジットでは離脱の日を延期などの憶測から、リスク回避の巻き戻しに繋がったことや米ベージュブックで米景気が一部地区で弱さも見られているが確りしていることが示されたことで、米長期金利の上昇とともにドルが堅調となり109円台を回復しています。本日も米政府機関閉鎖の影響で住宅着工件数などの指標の発表はなく、手掛かりが少ない中で、市場心理の改善から円売り地合いを予想しますが、米中貿易協議への進展の望み薄から、円の反騰リスクに警戒といったところでしょうか。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
ドル/円が108.64円、ユーロ/円が123.98円、ユーロ/ドルが1.1410ドルでオープン。材料が限られる中、日経225平均株価が下落、10時過ぎにドル/円は108.37円、ユーロ/円は123.54円、ユーロ/ドルも1.1396ドルまで下落しました。ただ、さらに売る材料もなく、各通貨ともにジワリと下げ幅を縮小しました。ロンドン時間にはメルシュECB理事が「ユーロ圏の広範な景気減速は想定通り」、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「金融緩和は継続する見込みだが、ペースは遅い」などと発言、1.1420ドル付近まで上昇していたユーロ/ドルは1.1377ドルまで下落、ドル/円は108.90円付近、ユーロ/円は124円ちょうど付近まで上昇しました。欧州・NY時間には複数のEUの首脳や閣僚からブレグジット交渉に対して「時間はまだある」などとの協力姿勢を見せる発言が相次いだことでリスク回避の巻き戻しとなり、ベージュブックでは「米経済活動は緩やかもしくは穏やかなペースで拡大」「すべての地区で労働市場は引き締まった」など市場が予想していたほどハト派的な内容ではなかったことで、ドル/円は109.18円、ユーロ/円は124.39円まで上昇、ユーロ/ドルは1.1410ドル付近まで下げ幅を縮小しましたが戻りは限られました。クローズはドル/円が109.08円、ユーロ/円が124.25円、ユーロ/ドルが1.1389ドル。

■他通貨
ポンド/円が139.69円、ポンド/ドルが1.2854ドルでオープン。メイ英首相に対する内閣不信任案の採決を控える中、アジア時間は本邦株価の下落などからポンド/円が138.97円、ポンド/ドルが1.2823ドルまで下落しましたが、その後はジワリと下げ幅を縮小、ロンドン時間にマース独外相が「EUは協議にオープン」「ブレグジットの解決を望んでいる」と発言したのを皮切りにメルケル独首相は「ブレグジットを協議する時間はまだある」、バラッカー・アイルランド首相が「我々は、合意無きEU離脱を回避するため全力を尽くす」などとの発言があり、市場の懸念が後退したこと、内閣不信任決議案は賛成306票、反対325票で否決されたことで、NY終盤にはポンド/円が140.66円、ポンド/ドルが1.2894ドルまで上昇しました。クローズはポンド/円が140.48円、ポンド/ドルが1.2874ドル。

豪ドル/円が78.22円、豪ドル/米ドルが0.7196ドルでオープン。本邦株価の下落から、アジア時間朝には豪ドル/円が77.90円、豪ドル/米ドルが0.7187ドルまで下落しました。その後、ロンドン時間序盤に、豪ドル/円が78.29円、豪ドル/米ドルが0.7210ドルまで戻す場面がありましたが、米中貿易協議進展への懐疑的な見方などから豪ドル/円が77.90円、豪ドル/米ドルが0.7160ドルまで下落しました。NY時間にはフリーランド加外相が「中国との関係、非常に難しい局面に」などとの発言を受けたものの、豪ドルへの影響は限定的となり、リスク回避の巻き戻しから豪ドル/円は78.35円まで上昇したものの、豪ドル/米ドルは0.7180ドル付近で戻りを押さえられました。クローズは豪ドル/円が78.16円、豪ドル/米ドルが0.7164ドル。

■前日の主な指標結果と発言
・豪 1月ウエストパック消費者信頼感指数: 99.6 (前回 104.4)
・日本 11月機械受注 m/m: 0.0% (予想 3.0%)
・日本 12月国内企業物価指数 m/m: -0.6% (予想 -0.3%)
・日本 11月第三次産業活動指数 m/m: -0.3% (予想 -0.6%)
・マース独外相:可能なのであれば譲歩はすでにしている。メイ首相の離脱案は極めて複雑な状況にしている。EUは協議にオープン。ブレグジットの解決を望んでいる。
・モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当):英国は何がしたいのかを言うべき。EUは全てのシナリオを準備している。合意なきブレグジットを誰も望んでいないが、それに近づいている。
・ドイツ 12月消費者物価指数(CPI)改定値 m/m: 0.1% (予想 0.1%)
・メルシュECB理事:ユーロ圏の広範な景気減速は想定通り。
・ノボトニー・オーストリア中銀総裁:金融緩和は継続する見込みだが、ペースは遅い。政治的不透明を理由に幾つかの分野で弱さが見られる。2018年のインフレは物価安定目標に十分。
・ビルロワ仏中銀総裁:英・EU離脱案の否決は英国のさらなる不透明性を意味する。ユーロ圏の経済成長は減速はしているが、下降はしていない。反対運動後のマクロン大統領の措置は成長を促すだろう。
・カーニー英中銀(BoE)総裁議会証言:短期的な市場の動向を重要視していない。合意なきブレグジットの可能性が減少したことなどを背景にポンドが反発しているようだ。市場の英下院での欧州連合(EU)離脱案否決に対する反応は、為替市場に示されている。金融システムには耐久性があり、危機への備えも十分。
・英国 12月消費者物価指数(CPI) m/m: 0.2% (予想 0.2%)
・英国 12月小売物価指数(RPI) m/m: 0.4% (予想 0.5%)
・英国 12月生産者物価指数(除食品、エネルギー) y/y: 2.5% (予想 2.4%)
・米国 12月輸入物価指数 m/m: -1.0% (予想 -1.3%)
・米国 12月輸出物価指数 m/m: -0.6% (予想 -0.7%)
・米国 1月NAHB住宅市場指数: 58 (予想 56)
・メルケル独首相:ブレグジットを協議する時間はまだある。
・バラッカー・アイルランド首相:我々は、合意無きEU離脱を回避するため全力を尽くす。もし英国がレッドラインを変更すれば、欧州連合(EU)の対応も変化する。我々には、バックストップ措置の期限の受け入れの要請はない。
・メイ英首相:議会は、国民投票の結果を履行する義務がある。総選挙は国益にならず、分断や混乱をもたらす。総選挙はEU離脱を遅らせる。議員であれば誰でも離脱への協議に参加できる。
・ジョーダンSNB総裁:現在の超緩和的な金融政策は正しく、変更する理由はない。低金利や為替への介入はとても効果的。ブレグジットを含めて、経済の不透明感は高まっている。
・フリーランド加外相:中国との関係、非常に難しい局面に。
・ホイヤー下院院内総務(米民主党):29日に予定されていたトランプ米大統領の一般教書演説は中止される。
・米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック):米経済活動は緩やかもしくは穏やかなペースで拡大。すべての地区で労働市場は引き締まった。ほとんどの地区で経済は成長しているが弱いところが現れた。ほとんどの地区で物価は緩やかもしくは緩やかなペースで上昇。ほとんどの地区で製造業はより遅いペースで成長。高い関税がコスト増加の要因。
・英内閣不信任決議案の採決:賛成306票、反対325票で否決
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

■為替

通貨ペア 引値 前日比 前日比(%)
USD/JPY 109.083 0.439 0.40%
EUR/JPY 124.247 0.246 0.20%
GBP/JPY 140.481 0.790 0.57%
AUD/JPY 78.160 -0.070 -0.09%
NZD/JPY 73.851 -0.164 -0.22%
EUR/USD 1.13888 -0.00214 -0.19%
GBP/USD 1.28739 0.00206 0.16%
AUD/USD 0.71635 -0.00329 -0.46%
NZD/USD 0.67722 -0.00399 -0.59%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
UHChart source:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index 引値 前日比
日経225 20,442.75 -112.54
TOPIX 1,537.77 -4.95
CSI300(中国) 3,128.65 0.66
FTSE100(英) 6,862.68 -32.34
DAX(独) 10,931.24 39.45
NYダウ(米) 24,207.16 141.57
S&P500(米) 2,616.10 5.80
NASDAQ(米) 7,034.70 10.86

■金利

Country 利回り 前日比
米10年債 2.724 0.012
日本10年債 0.005 -0.005
英10年債 1.311 0.053
独10年債 0.224 0.018

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1,293.80 5.40
NY原油(期近) 52.31 0.20

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
FX経済指標08:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
FX経済指標09:00 雨宮日銀副総裁20カ国・地域(G20)シンポジウムであいさつ
FX経済指標09:01 英国 12月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
FX経済指標09:30 豪 11月住宅ローン件数 m/m
FX経済指標12:20 黒田日銀総裁G20シンポジウムで講演
FX経済指標19:00 ユーロ圏 11月建設支出 m/m
FX経済指標19:00 ユーロ圏 12月消費者物価指数(HICP)改定値 y/y
FX経済指標00:00 南ア 準備銀行(SARB)政策金利
FX経済指標22:00 ラウテンシュレーガーECB専務理事講演
FX経済指標22:30 米国 新規失業保険申請件数
FX経済指標22:30 米国 失業保険継続受給者数
FX経済指標22:30 米国 1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
FX経済指標00:45 クオールズ米FRB副議長講演

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