2019年1月11日 (金)

1/11 前日のサマリー:市場心理の改善から欧州通貨以外では円の売戻しへ

おはようございます。昨日はFOMC関係者のハト派的な発言が続き、米利上げに対する警戒感が和らいだことでぶかぶかは堅調推移、ドル円は108円を回復しました。先週末のパウエル米FRB議長の発言から改善傾向にあった投資家心理は、株価の戻りによりってリスク志向を回復しつつあるようです。本日は米消費者物価指数(CPI)ですので、物価の上昇が抑えられていれば、投資家は安心感を強めると思われます。ただ、週明けが本邦の休場(成人の日)、翌15日は英議会で「離脱協定案」の採決が行われることで、警戒感から、ドル円の109円台があれば売られると思います。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
ドル/円が108.14円、ユーロ/円が124.82円、ユーロ/ドルが1.1539ドルでオープン。中国商務省が「米中貿易協議では広範囲で深く、綿密に連絡を取ることで合意」などと発表、黒田日銀総裁が「当分の間、現在の極めて低い長短金利水準を維持する」などと発言したものの、日経225平均株価が軟調推移となり、ドル/円は東京時間終盤まで軟調推移となり107.77円まで下落、ユーロ/ドルは東京時間午後に1.1569ドルまで上昇しましたが終盤にかけては上げ幅を失いました。ユーロ/円も午後には125.05円まで上昇しましたが午後には124.55円まで下落しました。ロンドン時間には、中国商務省が「知財などの構造問題について米中協議は進展した」などと発表したこともあり、全般的にドルの買い戻しの動きから東京時間の下落分を回復、ユーロ/ドルはジワリと1.1518ドルまで下落、ユーロ/円は124.50円を挟んだ小動きとなりました。NY時間には、ECBの議事要旨で「不確実な環境のなか、リスクが巡ってきている」「ユーロ圏の経済活動のリスクは下向き」などとの内容があったほか、米新規失業保険申請件数が減少していたことなどからドル買いの流れは継続、パウエル米FRB議長の「FRBは忍耐強く柔軟に注視し待てる」などの発言は目新しさはなく材料とはならなかったものの、米株価がしっかりした動きとなったことで、ドル/円は108.50円付近、ユーロ/円は124.80円付近まで上昇、ユーロ/ドルは1.1483ドルまで下落しました。クローズはドル/円が108.39円、ユーロ/円が124.67円、ユーロ/ドルが1.1497ドル。

■他通貨
ポンド/円が138.28円、ポンド/ドルが1.2783ドルでオープン。本邦株価の軟調地合いからポンドはじりじりと下落、ロンドン時間にはクラーク英産業戦略相が「合意なきブレグジットは悲惨な状況になる」などと発言したことも売り材料とされて、ポンド/円は137.43円、ポンド/ドルは1.2726ドルまで下落しました。NY時間には米株価がしっかり自他地合いとなったことでポンド/円が138.34円まで上昇、その後も底堅く推移したのに対し、ポンド/ドルはNY時間午後に1.2778ドルまで上昇したものの、終盤には上げ幅を縮小しました。クローズはポンド/円が138.19円、ポンド/ドルが1.2745ドル。

豪ドル/円が77.53円、豪ドル/米ドルが0.7165ドルでオープン。中国の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)が伴に市場予想より下振れしていたことで豪ドル/円は77.07円、豪ドル/米ドルは0.7145ドルまで下落する場面がありましたが、中国商務省が「知財などの構造問題について米中協議は進展した」などと発表したこともあり、市場の不安心理が後退、NY時間午前にはポンド/ドルが0.7196ドルまで上昇、豪ドル/円はNY時間終盤に77.97円まで上昇、NY午後には豪ドル/米ドルは0.7180ドル付近まで小幅上げ幅を縮小しました。クローズは豪ドル/円が77.88円、豪ドル/米ドルが0.7180ドル。

■前日の主な指標結果と発言
・日本 12月外貨準備高(ドル): 1兆2710億 (前回 1兆2583億)
・英国 12月英小売連合(BRC)小売売上高調査 y/y: -0.7% (予想 -0.3%)
・中国商務省:米中貿易協議では広範囲で深く、綿密に連絡を取ることで合意。 双方が真剣で誠実だったから、米国との通商協議は時間がかかった。協議の議題には貿易や構造の問題が含まれていた。知財などの構造問題について米中協議は進展した。
・黒田東彦日銀(BoJ)総裁:当分の間、現在の極めて低い長短金利水準を維持する。景気は穏やかに拡大しており、先行きも穏やかな拡大を続ける。経済や物価、金融情勢を踏まえてモメンタム維持に必要な政策調整を行なう。
・中国 12月生産者物価指数(PPI) y/y: 0.9% (予想 1.6%)
・中国 12月消費者物価指数(CPI) y/y: 1.9% (予想 2.1%)
・日本 11月景気先行指数(CI)速報値: 99.3 (予想 99.6)
・日本 11月景気一致指数(CI)速報値: 103.0 (予想 103.0)
・フランス 11月鉱工業生産指数 m/m: -1.3% (予想 0.0%)
・クラーク英産業戦略相:合意なきブレグジットは悲惨な状況になる。合意なきブレグジットは避けなければならない。世界的な投資家はブレグジットの解決を欲している。日本は欧州との入り口として英国の重要性を強調している。
・欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨:不確実な環境のなか、リスクが巡ってきている。金利のガイダンスは優先手段。GDP見通しの引き下げはリスクが均衡していることを正当化。ユーロ圏の経済活動のリスクは下向き。
・カナダ 11月新築住宅価格指数 m/m: 0.0% (予想 0.0%)
・カナダ 11月住宅建設許可件数 m/m: 2.6% (予想 -0.5%)
・米国 新規失業保険申請件数: 21.6万件 (予想 22.5万件)
・米国 失業保険継続受給者数: 172.2万人 (予想 171.4万人)
・バーキン米リッチモンド連銀総裁:2019年の経済成長は去年より幾分減速する見通し。政策金利の正常化は経済抑制を目的としていない。
・トランプ米大統領:中国との通商協議で大きく成功。
・ブラード米セントルイス連銀総裁:FOMCはすでに十分先手を取っている。市場は2019年のインフレ率がFRBの2%目標を若干下回ると見ている。イールドカーブはFRBは正常化を抑えるべきと伝えている。
・パウエル米FRB議長:2018年は米経済によって非常に良い年だった。金融市場は下振れリスクへの懸念を表している。FRBは忍耐強く慎重に注視できる。FRBは忍耐強く柔軟に注視し、待てる。金利に決められた軌道はない。インフレは2%近辺を予想。中国経済を注視。資産バブルや景気後退のリスクは高まっていない。
・米財務省30年債入札:最高落札利回り3.035%、応札倍率2.19倍
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

■為替

通貨ペア 引値 前日比 前日比(%)
USD/JPY 108.392 0.249 0.23%
EUR/JPY 124.672 -0.134 -0.11%
GBP/JPY 138.190 -0.065 -0.05%
AUD/JPY 77.876 0.360 0.46%
NZD/JPY 73.445 0.097 0.13%
EUR/USD 1.14970 -0.00425 -0.37%
GBP/USD 1.27449 -0.00385 -0.30%
AUD/USD 0.71804 0.00150 0.21%
NZD/USD 0.67761 -0.00081 -0.12%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
UHChartsource:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index 引値 前日比
日経225 20,163.80 -263.26
TOPIX 1,522.01 -13.10
CSI300(中国) 3,072.69 -5.79
FTSE100(英) 6,942.87 36.24
DAX(独) 10,921.59 28.27
NYダウ(米) 24,001.92 122.80
S&P500(米) 2,596.64 11.68
NASDAQ(米) 6,986.07 28.99

■金利

Country 利回り 前日比
米10年債 2.733 0.023
日本10年債 0.025 0.000
英10年債 1.274 0.013
独10年債 0.255 -0.024

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1,287.40 -4.60
NY原油(期近) 52.59 0.23

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
FX経済指標08:30 日本 11月全世帯家計調査・消費支出 y/y
FX経済指標08:50 日本 11月国際収支・経常収支(季調済:円)
FX経済指標08:50 日本 11月国際収支・貿易収支
FX経済指標09:30 豪 11月小売売上高 m/m
FX経済指標14:00 日本 12月景気ウオッチャー調査-現状判断DI
FX経済指標14:00 日本 12月景気ウオッチャー調査-先行キ判断DI
FX経済指標17:20 メルシュECB専務理事講演
FX経済指標18:30 英国 11月商品貿易収支(ポンド)
FX経済指標18:30 英国 11月貿易収支(ポンド)
FX経済指標18:30 英国 11月鉱工業生産指数 m/m
FX経済指標18:30 英国 11月製造業生産指数 m/m
FX経済指標18:30 英国 11月月次国内総生産(GDP) m/m
FX経済指標22:30 米国 12月消費者物価指数(CPI) y/y
FX経済指標22:30 米国 12月消費者物価指数(CPIコア指数) y/y
FX経済指標01:00 ビスコ・イタリア中銀総裁講演

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