2015年7月 5日 (日)

7/6 今週の見通し-ギリシャ国民投票待ちだが、ユーロの下落はあるのか-

こんばんは。ギリシャの投票が始まっています。TVのニュースを見ていますと、投票用紙に記入後、封筒に入れて投票していました。この状況では、開票に時間がかかりそうです。

■今週の予想レンジ

CcyLow(下) ~ High(上)
ドル/円 121.8 ~ 124.6
ユーロ/円 133.9 ~ 138.5
ポンド/円 188.4 ~ 193.6
豪ドル/円 90.2 ~ 93.7
NZドル/円 80.8 ~ 83.7
南アランド/円 9.8 ~ 10.05
中国人民元/円 19.5 ~ 19.95
香港ドル/円 15.7 ~ 16.05
ユーロ/ドル 1.082 ~ 1.123
ポンド/ドル 1.547 ~ 1.573
豪ドル/米ドル 0.738 ~ 0.77
NZドル/米ドル 0.648 ~ 0.679

【今週の見通し】
いよいよギリシャの国民投票の日となりました。世論調査では、債権団の緊縮案に賛成と反対がほぼ拮抗しており、投票結果は予断を許さない状況となっています。投票は本日午後1時に開始されて、午前1時で締め切られます(日本時間)。"Yes"と"No"だけですので、大勢が判明するのは意外と早いかもしれません。また、投票が締め切られたら直ぐに出口調査の結果が発表されるため、早朝のシドニー・ウエリントン市場から為替は動いてくると思われます。賛成が過半数を上回れば、市場は落ち着き、経済指標を中心とした動きに戻ると思います。その時はリスク・オンで円売り、反対が過半数を上回ればギリシャが事実上破綻状態となり、ギリシャへのエクスポージャーを多く抱えるドイツやフランスなどがダメージを受けることになりそうで、ユーロ離脱も現実味を帯びることなるため、経済指標などは無視されることになりそうです。この場合、先行き不透明感からユーロが急落した場合には、G7財務相・中央銀行総裁会議(臨時の電話会議)などでの鎮静化がはかられるものと思います。 ギリシャのリスクが後退すれば、米6月ISM製造業景況指数、米6月労働市場情勢指数(6日)、米5月貿易収支(7日)、中国6月消費者物価指数、豪6月新規雇用者数、英中銀金融政策委員会(9日)、イエレン米FRB議長講演(10日)があります。特に同議長の講演は、米利上げ時期が不透明なことから、注目されそうです。

【ドル/円】
ギリシャのリスクが後退すれば、円売り再開となると思いますが、2日に発表された米雇用統計は、雇用回復のトレンドが示されたものの、質は悪化していたことで、市場は米9月の利上げの可能性が後退していることで、ドルも重くなっていますので、ドルの上昇も限定的となると思います。今週は米労働市場指数や米貿易収支などが注目されますが、週末のイエレン米FRB議長の講演が注目されます。6月米公開市場委員会(FOMC)後の記者会見では、ハト派的な発言を行っていることから、今回の雇用統計を受けて更にハト派的になっていれば、年内利上げの可能性も後退することになり、ドルのレベルが切り下がるものと思います。

ギリシャ絡みのリスク回避も伴い、122円から124円のレンジと、その前の122.50円から124.50円のレンジから、レベルが少し下方にシフトしました。足許では、55日移動平均線(121.82円)、日足/一目均衡表/雲上限(121.79円)がサポートとみられます。一方で、基準線が(123.89円)がレジスタンスとみられます。週足では一目均衡表/転換線(122.36円)が切り上がっていることで、このサポート下抜けた場合は、4/12高値の120.84円近辺までの下押しがありそうです。

【ユーロ】
焦点はギリシャの国民投票になりますが、明日のシドニー・ウエリントン市場がオープンする前に大勢が判明するものと思います。上にも書きましたが、反対が過半数を上回った時には、ギリシャは債権団からの支援が受けられず、事実上のデフォルトとなり、経済は破綻することになります。ユーロ離脱が現実味を帯びれば、混乱からユーロ売りになる可能性が高いと思われます。ただ、このシナリオも想定されているため、ある程度は市場も織り込んでいると思いますが、先週後半2日間は小幅ながらユーロが買われたことで、その分はユーロ売りに繋がるものと思います。その一方で、市場は国民投票の結果にかかわらず、ユーロの下落予想が大半を示していることで、予想外にユーロが下落しない可能性もあります。今週はドイツの製造業新規受注や鉱工業生産、貿易収支の発表がありますので、ギリシャが落ち着けば、これらの結果を注視することになると思いますが、ユーロの緩やかな下落が予想されます。

ユーロ/ドルは日足/一目均衡表/雲下限(1.1097ドル)がサポートとみられます。このサポートを下抜けると5/27安値の1.0818ドルまで下落する可能性があります。もどりは6/18高値の1.1434ドルとなります。ユーロ/円は55日移動平均線(135.73円)がサポートとなりますが、日足/一目均衡表/雲上限(133.82円)までの下落があるかもしれません。戻りは21日移動平均線(138.59円)がレジスタンスとなりそうです。

【ポンド】
ユーロの不透明感に加え、英製造業PMIが低下していたことなどで、ポンドも値幅を伴っての下落となりました。ギリシャの国民投票結果によりますが、ギリシャがユーロからの離脱の可能性が高まれば、英国のEU離脱の世論が高まる可能性もあります。カーニー英中銀(BOE)総裁が「英国はユーロ圏に対してかなりのエクスポージャーを有する」などと先週発言していることもあり、ポンドの弱含みが続く可能性もありますが、べいFOMC議事録やイエレン米FRB議長の講演などでハト派的はスタンスが示されれば、建設業やサービス部門のPMIが改善傾向を示していることで、ポンドが志向される可能性もあります。

ポンド/ドルは日足/一目均衡表/基準線(1.5548ドル)がサポートを下抜けると、雲上限(1.5449ドル)から55日移動平均線(1.5464ドル)近辺までの下落となりそうですが、ここで止まらなければ6/1安値の1.5168ドル近辺までの可能性もあります。サポートで支えられた場合には、日足/ストキャスティクス(スロー)が25以下でゴールデンクロスするものと思います。ポンド/円は日足/一目均衡表/転換線を下抜け4/14安値の178.87円と6/24高値の195.86円のフィボナッチ23.6%押しの190.83円近辺の190.90円まで下落しました。下方トレンドが継続していることで、6/10安値の188.96円から55日移動平均線の188.42円、雲上限(186.75円)近辺までの下落の可能性があります。戻りは21日移動平均線の193.05円から転換線(193.38円)がレジスタンスとなりそうです。

【豪ドル】
小売売上高の伸びが前月比+0.3%に留まり、中国6月HSBCサービス部門PMIが51.8と悪化していたことなどで、豪ドル/米ドルは年初来安値を0.7504ドルまで更新、豪ドル/円は4/21以来となる92.08円まで下落しました。今週は7日に豪準備銀行(RBA)の金融政策があり、市場参加者の一部は0.25%の利下げを予想しています。交易関係の強い中国が先週、貸出基準金利と預金基準金利をそれぞれ0.25%引き下げたこと、政策会合メンバーからはハト派的な発言がなされていることも、豪が利下げに動くのではないかとの思惑に繋がっているようです。一方、過去2か月の金融政策会合では、政策金利を据え置き、声明でも利下げに触れる内容は控えられました。ギリシャのリスクが後退して、政策金利が据え置かれた場合には、豪ドルの反発に繋がっていくものと思います。

豪ドル/米ドルは年初来安値を更新したことで、これまでのレンジ下限の0.7530ドルを下回りました。21日移動平均線(0.7703ドル)を下放れたこと、週末の日足が大きな陰線となっていることで、もう一段の下落に繋がる可能性が高そうです。足許のサポートは2009年4月高値の0.7382ドル近辺と思います。そこを下抜けると、2008年の安値0.6007ドルと2011年高値の1.1079ドルのフィボナッチ76.4押しの0.7199ドル近辺まで下落する可能性があります。豪ドル/円は週足/一目/雲下限(93.73円)を下に抜け、大きな陰線となりました。4/2安値の90.19円を下抜けると、日足/一目均衡表/遅行線が雲の下に抜け出ることで、2/3安値の89.37円までの下落に繋がる可能性があります。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

【日、週、月、年データ】 rate※表をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

■重要イベント event※表をクリックすると拡大します。
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