2018年8月21日 (火)

おはようございます。今週のFXアストロロジー:メリマンレポートでは、ドル円の基調は"下落トレンド"となっています。水星の逆行期間が終わりましたが、火星の逆行は続いています。今週のストラテジーはお客様限定のレポートを参照してください。

昨日はトランプ米大統領の「FRBの金融政策への口撃」と中国との貿易協議に対する牽制発言からドルが売られる流れとなり、ドルは3営業日連続で主要通貨に対して下落しています。本日も経済指標の発表が限られる中、ドル売りが先行する可能性が高いと思われます。ドル円も110円を割り込みましたの200日移動平均線(109.85円)付近から、6/25安値(109.37円)付近が意識されるものと思います。ただ、ドル売りは州を通して続かないと思いますので、109円台は拾ってもいいと考えます。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
週明けの東京時間はリスクオフがやや先行する形でドル/円が110.50円、ユーロ/円が126.37円、ユーロ/ドルが1.1434ドルでオープン。日経225平均株価が下落する中で、ドル/円は110.41円、ユーロ/円は126.22円まで小幅下落、ユーロ/ドルは1.14ドル台前半でジワリと下落する動きとなりました。ロンドン時間にはエルドアン・トルコ大統領が「トルコ経済への攻撃は、トルコの国旗への攻撃と同じ」「トルコ通貨危機の狙いは、トルコやトルコ国民を跪かせて捕虜にすること」などと発言したことから、ユーロ/ドルは1.1394ドル、ユーロ/円は126.07円へとジワリ下落、ドル/円は110.67円まで小幅上昇しました。NY時間に入るとドル売りの流れとなり、トランプ米大統領が先週末の支持者の集いで、パウエル米FRB議長の利上げ政策に不満を漏らしたと伝わるとドル売りとなり、更に一部通信社のインタビューでFRBの利上げは「気に入らない」と発言、中国との貿易協議については「今週の貿易協議で中国から多くを予想しない」「中国との貿易摩擦を収束させる期限は存在しない」とネガティブな発言を連発したことで、ドル/円は110.01円まで下落、ユーロ/ドルは1.1483ドルまで上昇、ユーロ/円は126.40円付近での推移となりました。クローズはドル/円が110.05円、ユーロ/円が126.34円、ユーロ/ドルが1.1479ドル。

■他通貨
ポンド/円が140.83円、ポンド/ドルが1.2739ドルでオープン。東京時間はポンド/円、ポンド/ドルともに手掛かりとなる材料に乏しく小動きとなっていましたが、ロンドン時間序盤にはエルドアン・トルコ大統領の発言などで欧州通貨が売られたことから、ポンド/ドルは1.2728ドルまで小幅下落しました。しかし、モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当)が「英国のブレグジット(英国の欧州連合からの離脱)決定は、理論上は撤回することが可能」と発言したことや、トランプ米大統領のパウエル米FRB議長批判などからドルが下落した流れを受けて、ポンド/ドルが1.2797ドルまで上昇、ポンド/円は20時過ぎに141.20円の高値を付けたものの、ドル/円と相殺になり140.74円付近まで小幅下落となりました。クローズはポンド/円が140.79円、ポンド/ドルが1.2791ドル。
豪ドル/円が80.79円、豪ドル/米ドルが0.7308ドルでオープン。米中貿易協議の行方を見極めようと様子見気分が強い中、ロンドン時間午前に欧州通貨が弱含みとなったことなどで、豪ドル/円が80.93円、豪ドル/米ドルが0.7314ドルまで小幅上昇しました。NY時間にはトランプ米大統領の米金利上昇への牽制発言から、米ドルが下落したことで、豪ドル/米ドルは0.7339ドルまで上昇、豪ドル/円は80.70円付近でのレンジの動きとなりました。クローズは豪ドル/円が80.74円、豪ドル/米ドルが0.7334ドル。

■前日の主な指標結果と発言
・英国 8月ライトムーブ住宅価格 m/m: -2.3% (前回 -0.1%)
・ドイツ 7月生産者物価指数(PPI) m/m: 0.2% (予想 0.2%)
・ユーロ圏 6月建設支出 m/m: 0.2% (前回 0.3%)
・エルドアン・トルコ大統領:トルコ経済への攻撃は、トルコの国旗への攻撃と同じ。トルコ通貨危機の狙いは、トルコやトルコ国民を跪かせて捕虜にすること。
・モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当):英国のブレグジット(英国の欧州連合からの離脱)決定は、理論上は撤回することが可能。
・メルケル独首相:トルコに対する緊急支援提供の必要性は、現時点では見当たらない。
・ボスティック米アトランタ連銀総裁:経済は以前のように過度な刺激を必要としない。FRBは中立金利に向けて漸進的に歩んでいる。以前に求められていたような刺激策は、現状必要ではない。イールドカーブの平坦化に対して懸念。インフレ目標の達成に向けて、FRBはとても良くやっている。年内はあと1回の利上げを見込む。FRBの独立性がとても重要であり、それがより良い政策をつくる。
・ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演: (前回 )
・トランプ米大統領:パウエルFRB議長の利上げについて不満。パウエルFRB議長が低金利政策をとっていないと不満。中国、欧州は通貨を操作している。FRBは大統領をもっと助けるべき。今週の貿易協議で中国から多くを予想しない。中国との貿易摩擦を収束させる期限は存在しない。
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

■為替

通貨ペア 引値 前日比 前日比(%)
USD/JPY 110.049 -0.477 -0.43%
EUR/JPY 126.338 -0.103 -0.08%
GBP/JPY 140.792 -0.137 -0.10%
AUD/JPY 80.737 -0.088 -0.11%
NZD/JPY 73.048 -0.248 -0.34%
EUR/USD 1.14785 0.00391 0.34%
GBP/USD 1.27907 0.00406 0.32%
AUD/USD 0.73342 0.00219 0.30%
NZD/USD 0.66377 0.00066 0.10%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
FXChartsource:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index 引値 前日比
日経225 22199.00 -71.38
FTSE100(英) 7591.26 32.67
DAX(独) 12331.30 120.75
NYダウ(米) 25758.69 89.37
S&P500(米) 2857.05 6.92
NASDAQ(米) 7821.01 4.68

■金利

Country 利回り 前日比
米10年債 2.819 -0.042
日本10年債 0.090 -0.005
英10年債 1.223 -0.013
独10年債 0.302 -0.003

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1194.60 10.40
NY原油(期近) 66.43 0.52

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
FX経済指標10:30 豪 豪準備銀行(RBA)金融政策会合議事要旨公表
FX経済指標21:30 カナダ 6月卸売売上高 m/m
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

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2018年8月20日 (月)

おはようございます。台風19号と20号がほぼ同じようなコースを通りながら、接近してくる予報となっています。お気を付けください。ラジオを聞いていますと100年の記念大会の高校野球が盛り上がっているようです。秋田の金足農業には公立校として、また、農業高校としても頑張ってほしいですね。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
ドル/円が110.87円、ユーロ/円が126.12円、ユーロ/ドルが1.1374ドルでオープン。米株価の大幅上昇から日経225上昇期待が先行、ドル/円は111.04円まで上昇しましたが、直ぐに111円を割り込み反落、トルコ情勢への懸念と週末のドルのポジション調整からの軟調地合いが継続しました。ロンドンには、NYダイムズが「米国は中国に対して通商問題で元高の圧力をかける方針」などと報じたことでドル売りになり、トルコの裁判所が米国籍のアンドルー・ブランソン氏の釈放申請を却下したことや格付け会社によるトルコの格下げへの懸念から、円買い地合いが継続、NY時間午前にはドル/円が110.32円、ユーロ/円が125.57円まで下落、ユーロ/ドルは1.14ドル付近まで上昇しました。NY午後には、ウォールストリートジャーナルが「米中両国当局者が11月の首脳会談を視野に交渉をしている」などと報じたことで、ユーロ/ドルは1.1440ドル、ユーロ/円は126.57円まで上昇しました。クローズはドル/円が110.53円、ユーロ/円が126.44円、ユーロ/ドルが1.1439ドル。

■他通貨
ポンド/円が140.96円、ポンド/ドルが1.2709ドルでオープン。材料が限られる中で、ドルのポジション調整からNY時間序盤にはポンド/円は140.21円、ポンド/ドルは1.2697ドルまで下落する場面がありましたが、米中貿易戦争で米中が膠着状態を打開のため、11月に米中首脳会談を開催することで調整しているとの米紙の報道から、リスクオフの巻き戻しとなり、ポンド/円が140.48円、ポンド/ドルが1.2749ドルと小幅な上昇となりました。クローズはポンド/円が140.93円、ポンド/ドルが1.2750ドル。
豪ドル/円が80.47円、豪ドル/米ドルが0.7256ドルでオープン。ロウ豪準備銀行(RBA)総裁は議会証言で「豪経済は正しい方向に進んでいる」「次回の行動は利上げの可能性が高く、利下げでない」としながらも「政策金利を当面据え置く可能性が高い」と利上げ時期については慎重さを示しました。これまでの発言と変わることはなく、豪ドル/円は小幅な動き、豪ドル/米ドルはジワリと上昇しました。ロンドン時間には、米国が中国に現高の圧力をかける方針と米紙が報じたことで、豪ドル/円は80.10円、豪ドル/米ドルは0.7253ドルまで下落しましたが、米中貿易戦争で米中が膠着状態を打開のため、11月に米中首脳会談を開催することで調整しているとの別の米紙の報道から、豪ドル/円は80.94円、豪ドル/米ドルは0.7316ドルまで上昇しました。クローズは豪ドル/円が80.83円、豪ドル/米ドルが0.7312ドル。

■前日の主な指標結果と発言
・NZ 4-6月期生産者物価指数(PPI) q/q: 0.9% (前回 0.2%)
・ロウ豪準備銀行(RBA)総裁:豪経済は正しい方向に進んでいる。次回の行動は利上げの可能性が高く、利下げでない。政策金利を当面据え置く可能性が高い。豪ドル安は助けになるだろう。いくぶんさらに緩やかな下落が助けになるだろう。
・ユーロ圏 6月経常収支(ユーロ): 235億 (前回 224億)
・ユーロ圏 7月消費者物価指数(HICP)改定値 y/y: 2.1% (予想 2.1%)
・王毅・中国外相:トルコが直面している経済的困難を克服すると信じている。中国は対話を通じた紛争解決を望む。中国は市場のルールに基づく中国とトルコの企業による提携を支持。
・トルコ中銀:2018年末時点でのCPIは16.45%(前回調査:13.88%)を見込む。2018年待つ時点でのドル・トルコリラは5.9663リラ(前回調査:4.8328リラ)を見込む。2018年GDP見通しは3.9%増(前回調査:4.2%増)。
・カナダ 6月対カナダ証券投資額(カナダドル): 115.5億 (前回 21.8億)
・カナダ 7月消費者物価指数(CPI) m/m: 0.5% (予想 0.1%)
・米国 7月景気先行指標総合指数 m/m: 0.6% (予想 0.4%)
・米国 8月ミシガン大学消費者態度指数速報値: 95.3 (予想 98)
・ハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長:来週の中国との協議でポジティブなサインを発表する公算。EU・メキシコの貿易交渉で進展。
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

■為替

通貨ペア 引値 前日比 前日比(%)
USD/JPY 110.526 -0.342 -0.31%
EUR/JPY 126.441 0.321 0.25%
GBP/JPY 140.929 0.000 0.00%
AUD/JPY 80.825 0.350 0.43%
NZD/JPY 73.296 0.282 0.39%
EUR/USD 1.14394 0.00658 0.58%
GBP/USD 1.27501 0.00432 0.34%
AUD/USD 0.73123 0.00560 0.77%
NZD/USD 0.66311 0.00477 0.72%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
FXChartsource:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index 引値 前日比
日経225 22270.38 78.34
FTSE100(英) 7558.59 2.21
DAX(独) 12210.55 -26.62
NYダウ(米) 25669.32 110.59
S&P500(米) 2850.13 9.44
NASDAQ(米) 7816.33 9.81

■金利

Country 利回り 前日比
米10年債 2.861 -0.006
日本10年債 0.095 -0.005
英10年債 1.236 -0.004
独10年債 0.305 -0.015

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1184.20 0.20
NY原油(期近) 65.91 0.45

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
FX経済指標08:01 英国 8月ライトムーブ住宅価格 m/m
FX経済指標15:00 ドイツ 7月生産者物価指数(PPI) m/m
FX経済指標18:00 ユーロ圏 6月建設支出 m/m
FX経済指標18:00 ユーロ圏 6月建設支出 y/y
FX経済指標00:00 米国 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
FX経済指標03:00 ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

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2018年8月19日 (日)

おはようございます。先週、庭に迷い込んできた子猫です(網戸越しで醜くてすみません)。昨日浜ではニャーニャーうるさく鳴いていましたが、本日朝からは姿が見えません。どこかに行ったのでしょうか。 Blog20180819_cat
親切な人に拾われたのならよいですが。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) ~ High(上)
ドル/円 109.4 ~ 112
ユーロ/円 124.3 ~ 128.7
ポンド/円 138.7 ~ 142.8
豪ドル/円 79.4 ~ 81.9
NZドル/円 72 ~ 74.5
南アランド/円 7.2 ~ 7.8
中国人民元/円 16 ~ 16.5
香港ドル/円 13.9 ~ 14.2
ユーロ/ドル 1.135 ~ 1.154
ポンド/ドル 1.261 ~ 1.292
豪ドル/米ドル 0.721 ~ 0.744
NZドル/米ドル 0.655 ~ 0.687

【今週の見通し】
週始めはトルコリラ急落に伴う新興国通貨の下落と、リスク回避の円買い、ドル買いで欧州通貨などを軸に、クロス円が大幅な下落となりましたが、週後半には米中貿易戦争では、両国の次官級の会談が持たれることが中国商務省より発表されたことで、リスクオフを巻き戻す動きからドルと円が売られました。週末には「S&Pグローバル・レーティング」は17日、トルコの国債の信用度を示す格付けを「BB-」から「B+」に1段階引き下げ、「ムーディーズ」も1段階の引き下げ、「フィッチ・レーティングス」は「通貨急落に対するトルコ政府の対応は通貨や経済を安定させるには不十分」との見解を発表するなど、トルコのリスクが継続していることを示しています。また、トルコ国内でもトルコリラの急落による物価上昇となっていることで、今後、エルドアン大統領や政府に対する不満が高まってくる可能性もあります。

今週は、王受文・中国商務省次官(貿易担当)とマルパス米財務省次官との間で米中貿易問題が協議(再開)されることで、23日の160億ドル相当の関税引き上げ合戦が回避されるかが注目されます。その他ではジャクソンホールでのシンポジウムで、パウエル米FRB議長が講演を行いますので、米の利上げと新興国通貨への何らかの言及があるかにも注目したいと思います。相場の方向性に繋がるような経済指標は限られ、欧米の購買担当者の景況感(PMI)と米耐久財受注が手掛かりになるかもしれません。いずれにしてもトルコの情勢も含めて政治に振り回されそうです。

【通貨ペア週間騰落率】 ratio ※図をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

【ドル】
トルコの通貨などが急落したことでドル/円は110.11円まで下落しましたが、110円は割り込まず底堅い動きとなりました。ただ、上値も重く111円台の滞空時間もほとんどありませんでした。先週発表された小売売上高は前月比+0.5%の強い伸びを示すなど、個人消費が堅調なことは示されていますが、鉱工業生産は同+0.1%に減速、設備稼働率も78.1%に低下していました。トランプ米大統領の通商政策(関税の引き上げ)影響がジワリと出てきている可能性があります。今週は、米中貿易協議の進展を23日の160億ドル相当の関税引き上げが実施されるかで計ることになりそうです。ただ、米国が中後に対して要求している知的財産権の保護や多額の貿易赤字の削減では中国の譲歩も限度があることから、協議は行っても160ドル相当の関税引き上げを米国が行った場合には、中国も報復措置をとるとみられることで、11月の米中首脳会談が行われない可能性も出ることになり、リスクオフの動きから円が買われることになると予想しています。

日足/一目/雲の中を推移していますが、雲の厚みがなく、雲の下抜け(110.44-110.63円)を試す位置にいます。雲を下抜けするとパラボリックも"売り"に転換(110.23円)、下落に加速がつき、6/25安値(109.37円)、5/29安値(108.10円)までの下落とるなかもしれません。

【ユーロ】
トルコ情勢に対するリスク回避からドルと円が買われたことで、ユーロ/ドルは1.13ドルちょうど(8/15)、ユーロ/円は124.91円(8/15)まで下落しましたが、週後半には、米中貿易協議への期待感から反発しました。トルコリラも週半ばから反発に転じたものの、トルコの裁判所は米国籍のアンドルー・ブランソン氏の釈放申請を却下していることで、米とトルコの緊張が再び高まる可能性があります。ただ、トルコ関連のエクスポージャーでは一時40%強下落した中でも新たな金融機関のリスクは浮上してきおらず、ひとまず他の欧州の銀行には波及する可能性は低いと思われますので、ドイツやユーロ圏の製造業PMI、サービス部門PMIの上昇がみられると、米中貿易協議への期待感が、ユーロを下支えすると予想しています。

ユーロドルは回帰トレンド-1σ(1.1295ドル)でサポートされて反発、ボリンジャーバンドの-2σの中に入ってきています。引き続き回帰トレンド-1σ付近がサポートとなると思われますが、下落前のレンジの下支えとなる、6/21安値(1.1508ドル)が戻りのレジスタンスとなると思われます。
ユーロ/円は5/29安値(124.61円)とほぼ面を合わせる124.91円で反発、ボリンジャーバンドの-2σの中に戻ってきました。この水準は回帰トレンド-2σ(125.44円)の付近にもあたることで、ひとまず戻り局面にあるといえるのではないでしょうか。6/19安値(126.64円)を上抜けると、日足/一目/雲下限(128.29円)付近までの戻りになると思います。

【ポンド】
トルコのリスク継続に加えて、EUとの合意がないままの離脱に繋がる懸念が継続、ポンド/ドルは1.2660ドル(8/15)、ポンド/円は139.89円(8/15)円まで一時下落しました。その一方で、英の小売売上高は前月比+0.7%の強い伸び、失業率(ILO方式)も改善を示しています。消費者物価指数(CPI)が前月比横ばいだったことで、当面利上げの話題は出てこず、EU離脱が合意なき離脱となる場合には成長率の低下は免れず、スタグフレーション(景気悪化の状態での物価上昇)のリスクは免れずポンドの戻りを押さえるのではないかと思います。今週は、目立った経済指標の発表はありませんので、米中貿易協議への期待感でのリスクオフの巻き戻しがポンドも下支えするとみています。

ポンド/ドルは5/29安値(1.3203ドル)、6/28安値(1.3048ドル)が回帰トレンド-1σ付近で、今回8/15安値(1.2660ドル)も回帰トレンド-1σでのサポートとなっています。ただ、戻りはわずかな範囲にとどまっていることから、日足/一目/転換線(1.2816ドル)付近でレジストされると、回帰トレンド-1σの下抜けを試すことになり、これを下抜けると、回帰トレンド-2σ(1.2449ドル)付近までの下落もありそうです。
ポンド円は5/29安値(143.19円)と同じく回帰トレンド-2σ付近で8/15安値(139.89円)でサポートされて僅かですが反発しました。パラボリックのSARが141.26円に下がってきていることで、"買い"に転換する可能性があります。戻りに繋がった場合には、日足/一目/転換線(142.30円)付近から、基準線(144.59円)付近までの戻りとなるのではないかと思います。

【豪ドル】
豪準備銀行(RBA)もロウ豪準備銀行(RBA)総裁も現在の金融政策を当面継続することを示しています。また、先週発表された失業率は小幅な改善、新規雇用者数はパートタイムの減少は観られたものの、フルタイムは増加しており、雇用がしっかりしていることが示されています。ただ、交易関係が強い中国は、小売売上高などが悪化傾向を示したことで、簿米中の貿易協議での進展がなく、米中双方が160億ドル相当の関税の上乗せを実施した場合には、豪ドルにも売り圧力は継続しそうです。週前半は米中の協議進展期待から豪ドルのしっかりした地合いを予想しますが、次官級の協議であるため、一足飛びの改善とはならないとみられることで、週後半では下落を予想しています。

豪ドル米ドルは0.7300ドルを下抜けて0.7201ドルまで下落しましたが回帰トレンド-1σ付近でサポートされて反発、レンジ下限付近まで戻しています。ただ、この付近には、日足/一目/転換線(0.7326ドル)、基準線(0.7331ドル)が控えていることでレジストされると下落トレンド継続となり2016年1月安(0.6825ドル)付近までの下落がありそうです。
豪ドル円は3月安値(80.49円)を下抜け、79.70円まで安値を更新しました。ただ、週末には80.82円まで戻しており、ボリンジャーバンド-2σも回復していることで足許では戻り基調と思います。5/9安値(81.12円)、5/30安値(81.01円)付近でレジストされた場合には緩やかな下落トレンドが継続しそうです。

【USDJPY/EURJPY/GBPJPY/AUDJPYチャート】 chart※図をクリックすると拡大します。source: UH Standard Chart

【日、週、月、年データ】 range※表をクリックすると拡大します。source: uedaharlowfx

■重要イベント event ※表をクリックすると拡大します。

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2018年8月18日 (土)

こんにちは。これまでの暑さが嘘のようなカラっとした過ごしやすい天候ですね。トルコ情勢では波乱含みの8月ですが、米中貿易協議が事務レベルで再開されて、11月にはトランプ米大統領と習近平・中国国家主席の会談の可能性が出てきたことで、期待感に繋がりやすそうですね。

17日に公表された14日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルが241億ドルの買持に微増、円は7,296億円の売持(ドルでは66億ドルの買持)に減少、ユーロは2億ユーロの売持(ドルでは2億ドルの買持)に転換。、豪ドルは52億豪ドルの売持(ドルでは38億ドルの買持)に微減、NZドルは27億ドルの買持(ドルでは18億ドルの売持)に微増、カナダドルは26億カナダドルの売持(ドルでは20億ドルの買持)に微増となりました。 ※ドルのポジションは円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル、メキシコの金額を合計して算出、レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) Open
(未決済残)
JPY -58,368 4,439 49,369 107,737 185,834
EUR -1,789 -12,354 188,428 190,217 526,571
GBP -60,741 -1,889 60,028 120,769 245,490
CHF -45,849 259 5,424 51,273 90,768
CAD -26,198 -1,300 30,627 56,825 144,705
AUD -51,783 2,757 25,649 77,432 149,238
NZD -26,693 -2,166 15,723 42,416 56,128
MXN 31,074 -2,186 112,980 81,906 207,354
BRL -51,783 2,757 25,649 77,432 149,238
ZAR 3,553 1,231 7,661 4,803 10,889
BTC -1,532 79 2,104 3,636 4,548

source:CFTC

-----【USD】 1コントラクト=1,000ドル ------------------------------------------------- Dxysource:CFTC

ドル指数は1,931コントラクトのロング増加の32,033コントラクトのロングとなりました。

-----【JPY】 1コントラクト=12,500,000円 ----------------------------------- Jpysource:CFTC

円は4,439コントラクトのショート減少の58,368コントラクトのショートとなりました。

-----【EUR】 1コントラクト=125,000ユーロ ---------------------------------- Eursource:CFTC

ユーロは12,354コントラクトのショート増加の1,789コントラクトのショートとなりました。

-----【GBP】 1コントラクト=62,500ポンド ----------------------------------- Gbpsource:CFTC

ポンドは1,889コントラクトのショート増加の60,741コントラクトのショートとなりました。

-----【AUD】 1コントラクト=100,000豪ドル ---------------------------------- Audsource:CFTC

豪ドルは2,757コントラクトのショート減少の51,783コントラクトのショートとなりました。

-----【NZD】 1コントラクト=100,000NZドル ---------------------------------- Nzd source:CFTC

NZドルは2,166コントラクトのショート増加の26,693コントラクトのショートとなりました。

-----【CAD】 1コントラクト=100,000カナダドル ------------------------------ Cadsource:CFTC

カナダドルは1,300コントラクトのショート増加の26,198コントラクトのショートとなりました。

-----【CHF】 1コントラクト=125,000スイスフラン ---------------------------- Chfsource:CFTC

スイスフランは259コントラクトのショート減少の45,849コントラクトのショートとなりました。

-----【MXN】 1コントラクト=400,000ペソ ------------------------------------ Mxnsource:CFTC

メキシコペソは2,186コントラクトのロング減少の31,074コントラクトのロングとなりました。

-----【RUB】 1コントラクト=2,500,000ルーブル ------------------------------ Rub source:CFTC

ロシアルーブルは2,406コントラクトのロング減少の5,255コントラクトのロングとなりました。

-----【BRL】 1コントラクト=100,000レアル ---------------------------------- Brlsource:CFTC

ブラジルレアルは79コントラクトのショート減少の17,126コントラクトのショートとなりました。

-----【ZAR】 1コントラクト=500,000ランド ---------------------------------- Zar source:CFTC

南アランドは1,231コントラクトのロング増加の3,553コントラクトのロングとなりました。

-----【BTC】 1コントラクト=1ビットコイン ---------------------------------- Btc source:CFTC

ビットコインは79コントラクトのショート減少の1,532コントラクトのショートとなりました。

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2018年8月17日 (金)

おはようございます。米中貿易戦争で中国側が会談を持ち掛けたことが好感され、リスクオフのセンチメントは後退しました。ただ、トランプ米大統領は、「中国はわれわれが容認できる取引を提案できないだろう」と知的財産権の保護や貿易赤字(米から見て)の削減には肯定的な考えを示していません。交渉の糸口が出たことは良しとして、今後の展開に注目でしょう。トルコ問題は、クドロー米NEC委員長とムニューシン米財務長官が拘束されている牧師と関税措置に対して、正反対の発言を行っていることが興味深く感じられます。本日は週末ということもあり、リスクオンへの方向感は出にくいと思います。特に米株は昨日、400ドル近くNYダウが上昇していますので、どちらかというと調整ではないかと。従いまして、ドル円の111円台の見ドル近くまで上昇した場合には、売りではないかと思います。

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
ドル/円が110.70円、ユーロ/円が125.60円、ユーロ/ドルが1.1343ドルでオープン。東京時間午前に「中国商務次官が貿易交渉で8月後半に訪米する」とのニュースが流れ、米中貿易戦争の緩和に向けての期待感から、ドル/円は110.90円付近、ユーロ/円は126.35円付近、ユーロ/ドルは1.1397ドル付近へと上昇しましたが、トルコへの懸念が燻る中では円売りの勢いは限られ、ドイツ卸売物価指数(WPI)が前月比で変わらすとなったことなども、ユーロの戻りを鈍くしました。NY時間には住宅着工件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数が弱く、新規失業保険申請件数は改善を示したものの、ドル/円は110.56円へと下落しました。その後、仏大統領府が「マクロン仏大統領はエルドアン・トルコ大統領にトルコ支援を約束」と発表したこともあり、ユーロ/ドルは1.1408ドルが上昇する場面がありましたが、ムニューシン米財務長官が「牧師が釈放されなければ追加制裁を準備する」と発言したこともあり、リスクオフの円買い、ドル買いとなったことで、ドル/円は111.10円付近から110.80円付近へ下落、ユーロ/ドルは1.1347ドル、ユーロ/円は126.45円付近から125.90円付近へと下落しました。クローズはドル/円が110.87円、ユーロ/円が126.12円、ユーロ/ドルが1.1374ドル。

■他通貨
ポンド/円が140.48円、ポンド/ドルが1.2691ドルでオープン。中国商務次官が貿易交渉で8月後半に訪米するとの報道を受けて、ポンド/円は141円台前半、ポンド/ドルは1.2720ドル付近までしっかりした動きとなりましたが、ブレグジット問題が影を落とす中、トルコに対する懸念も残り、ジワリと上げ幅を縮小しました。小売売上高は全g熱日+0.7%と予想以上の強い内容となったことから、ポンドが一時買われる場面もありましたが、水準を切り上げるまでには至りませんでした。NY時間にはマクロン仏大統領がトルコを支援との仏大統領府の発表を受けて、ポンド/円が141.30円、ポンド/ドルが1.2752ドルまで上昇しましたが、ムニューシン米財務長官のトルコ牽制発言からポンド/ドルは上げ幅を失いました。ポンド/円は141円付近のレンジでの推移となりました。クローズはポンド/円が140.93円、ポンド/ドルが1.2707ドル。
豪ドル/円が80.13円、豪ドル/米ドルが0.7235ドルでオープン。雇用関連で失業率は5.3%に改善していたものの、新規雇用者数が市場予想に反し減少(3,900人)していたことから、豪ドル売りとなりましたが、中国商務次官が貿易交渉で8月後半に訪米するとの報道が直後にあり、東京時間午後には豪ドル/円が80.80円、豪ドル/米ドルが0.7277ドルまで上昇しました。その後は豪ドル/円が80.40円付近で、豪ドル/米ドルが0.7260ドル付近で底堅く推移、マクロン仏大統領府がトルコ支援と発表したこともあり、豪ドル/円は80.80円と面合わせ、豪ドル/米ドルは0.7284ドルの高値を付けました。ただ、ムニューシン米財務長官がトルコへのけん制発言を行ったため、円買いとドル買いになり、上げ幅を縮小しました。クローズは豪ドル/円が80.48円、豪ドル/米ドルが0.7256ドル。

■前日の主な指標結果と発言
・グアハルド・メキシコ経済相:米国と北米自由貿易協定(NAFTA)合意、今月中を目指したい。
・日本 7月貿易統計(通関ベース:円): -2312億 (予想 -500億)
・豪 7月新規雇用者数: -0.39万人 (予想 1.50万人)
・豪 7月失業率: 5.3% (予想 5.4%)
・中国商務省:中国商務次官が貿易交渉で8月後半に訪米する。
・ドイツ 7月卸売物価指数(WPI) m/m: 0.0% (前回 0.5%)
・英国 7月小売売上高指数 m/m: 0.7% (予想 0.2%)
・ユーロ圏 6月貿易収支(ユーロ): 225億 (予想 180億)
・カナダ 6月製造業出荷 m/m: 1.1% (予想 1.0%)
・米国 7月住宅着工件数年率換算件数: 116.8万件 (予想 126.0万件)
・米国 7月建設許可件数年率換算件数: 131.1万件 (予想 131.0万件)
・米国 新規失業保険申請件数: 21.2万件 (予想 21.5万件)
・米国 8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数: 11.9 (予想 22)
・クドロー国家経済会議(NEC)委員長:欧州との貿易協議において著しい進展が見られる。中国の代表団が協議のため米国に来ている。メキシコとの通商協議は進展している。ドルの安定は信頼の証。トランプ米大統領は貿易面でトルコに不満。米牧師の拘束と鉄鋼関税は関係ない。強いドルは米経済の自信のあらわれ。
・仏大統領府:マクロン仏大統領とエルドアン・トルコ大統領はトルコ経済、金融市場について議論した。マクロン仏大統領はエルドアン・トルコ大統領にトルコ支援を約束。
・ムニューシン米財務長官:牧師が釈放されなければ追加制裁を準備する。
・トランプ米大統領:中国はわれわれが容認できる取引を提案できないだろう。
・トルコのチャウショール外務相:トルコと米国は問題を解決できる。米国は真の友がだれか知らない。
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

■為替

通貨ペア 引値 前日比 前日比(%)
USD/JPY 110.868 0.166 0.15%
EUR/JPY 126.120 0.519 0.41%
GBP/JPY 140.929 0.378 0.27%
AUD/JPY 80.475 0.342 0.43%
NZD/JPY 73.014 0.357 0.49%
EUR/USD 1.13736 0.00303 0.27%
GBP/USD 1.27069 0.00157 0.12%
AUD/USD 0.72563 0.00222 0.31%
NZD/USD 0.65834 0.00232 0.35%

source: uedaharlowfx

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
FXChartsource:uedaharlowfx UH StandardChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

■株価

Index 引値 前日比
日経225 22192.04 -12.18
FTSE100(英) 7556.38 58.51
DAX(独) 12237.17 74.16
NYダウ(米) 25558.73 396.32
S&P500(米) 2840.69 22.32
NASDAQ(米) 7806.52 32.41

■金利

Country 利回り 前日比
米10年債 2.866 0.004
日本10年債 0.100 0.005
英10年債 1.240 0.015
独10年債 0.320 0.016

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1184.00 -1.00
NY原油(期近) 65.46 0.45

source bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

■本日の指標発表予定
FX経済指標07:45 NZ 4-6月期生産者物価指数(PPI) q/q
FX経済指標08:30 豪 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁議会証言
FX経済指標17:00 ユーロ圏 6月経常収支(ユーロ)
FX経済指標18:00 ユーロ圏 7月消費者物価指数(HICP)改定値 y/y
FX経済指標21:30 カナダ 6月対カナダ証券投資額(カナダドル)
FX経済指標21:30 カナダ 7月消費者物価指数(CPI) m/m
FX経済指標23:00 米国 7月景気先行指標総合指数 m/m
FX経済指標23:00 米国 8月ミシガン大学消費者態度指数速報値
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

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